2025.07.08
カテゴリ: 新作
グッチ GUCCI のハイウォッチメイキング第5世代登場、自然・歴史・複雑機構が融合する意欲作
グッチのハイウォッチメイキング第5世代がついに姿を現しました。7本の新作は、自然や旅情、歴史的モチーフからインスピレーションを得て、素材から複雑機構に至るまで妥協なき美意識で貫かれています。サファリや乗馬、コロッセオ、海中世界、それぞれに込められたストーリーは単なる装飾に留まらず、着用者を物語の主人公に引き上げます。ラグジュアリーを楽しむ目利き層、時計の技術に魅せられるコレクター、日常にアート性を添えたい都会派、幅広い層にアピールしながら、グッチのクラフツマンシップと未来志向を鮮やかに映し出すコレクションです。
2025年、グッチはハイウォッチメイキングおいて、ブランドのDNAを色濃く反映した第5世代コレクションを発表しました。その構成は、「G-タイムレス」「GUCCI 25H」「グッチ インターロッキング」の3つの主要ラインからなる7つの新作。これらは、単なる新型ではなく、それぞれのコレクションの到達点ともいえる重要な節目を示すものです。注目すべきは、複雑機構や技術的な緻密さのみならず、グッチならではのモチーフがふんだんにあしらわれ、過去の美意識と未来の創造性が交錯するその在り方。ブランドの伝統と現代的革新を融合させる姿勢は、ハイエンドな時計市場の中でも独自の立ち位置を確立する動きとして、時計愛好家だけでなくラグジュアリーアートのコレクター層にも深く刺さる展開となるでしょう。
「G-タイムレス」
「G-タイムレス」シリーズから発表された5本の新作は、グッチの工芸的知見と創造性を象徴する存在として際立っています。ベースとなるデザインは、メゾンのアーカイブに残されたシルクスカーフ。そのビジュアルモチーフを再構築し、ダイアルをまるで絵画のようなミニチュアアートとして昇華させています。そこには、メティエダールの技法を凝縮した手仕事の粋が込められ、彫刻、象嵌、彩色、そしてエングレービングといった複数の技術が重層的に組み合わされています。すべてのモデルは、40mmケースにトゥールビヨンムーブメントを搭載し、ケースバックには職人の手による繊細なエングレービングが施されるという贅沢な仕様。グッチがラグジュアリーウォッチの分野でも芸術性と機構性の両面で新たな挑戦を進めていることが如実に示されています。
新作の第一作目に登場したのは、イタリア人イラストレーター、ヴィットリオ・アッコルネロ・デ・テスタによってグッチのスカーフに描かれた「フローラ プリント」をもとに構成されたタイムピースです。素材にはホワイトゴールドをベースに、ホワイトのグランフー エナメルを用いてダイアル全体に上品な光沢を与え、そこにボタニカルモチーフを彫刻と彩色で丹念に再現。バイオレットジェイドやマザー・オブ・パール、ヴァーダイトといった天然素材が織り成す象嵌の美しさは、見る者に詩的な感情を呼び起こします。仕上げにはブラックのアリゲーターストラップを用いることで、デザイン全体の華やかさと落ち着きを巧みに調和。時計としての完成度はもちろん、アートピースとしても高い価値を持つ一本です。このモデルは、芸術的なディテールを重視する審美眼の高いコレクターや、クラシカルな感性をモダンに取り入れたい女性層に特に響くでしょう。

次に登場したモデルは、同じくアッコルネロが描いた「ヴェリエリ」のスカーフに着想を得たもので、テーマはノーティカル(航海)。ホワイトゴールドのケースに収められたマザー・オブ・パールのダイアルには、エアブラシと手彫りによる海の風景が描かれ、繊細に仕上げられた帆船のモチーフが印象的です。特筆すべきは、帆船を構成するウッドマルケトリー技法で、28個と12個のウッドピースを用いて大小2隻の帆船を表現。その船体には立体的なゴールドの大砲が添えられ、構築的な美しさを演出しています。加えて、星や月、GUCCIロゴは夜光塗料で描かれており、昼と夜の情景がダイアル上で切り替わるような幻想性も加味。ブラックのアリゲーターストラップとの組み合わせにより、アート性とタイムレスなラグジュアリーを同時に纏う一本として仕上がっています。海や航海を愛する感性豊かな男性にも、繊細なアートウォッチを求める女性にも支持されるデザインです。

3番目のモデルは、グッチのスカーフ「ペルラ」に描かれた海中の幻想世界を再解釈した作品です。ホワイトゴールドのケースに、艶やかなホワイトグランフー エナメルの背景をあしらい、その上にはレーザー彫刻によって描かれた海の生物たちが、職人の手によって色鮮やかに彩色されています。さらに球体状に加工されたクリソプレーズやジェイド、ヴェネチアン・ムラーノガラスが配され、海の中の泡のような煌めきを立体的に表現。ホワイトのアリゲーターストラップが清廉な印象を与え、デザイン全体に透明感を持たせています。このモデルは、自然と芸術の調和を愛する層や、海洋モチーフに親しみを持つラグジュアリーファンに特におすすめできる逸品であり、ファッションジュエリーの延長線としてハイウォッチを楽しみたい層にも受け入れられる汎用性の高さを持っています。

1969年の名作サファリプリントをヴィットリオ・アッコルネロが再解釈したこのローズゴールドモデルは、サバンナの野生動物や風景をレーザー彫刻したマザー・オブ・パールのダイアルがまず目を惹きます。そこに緑のアリゲーターストラップを組み合わせることで、自然のエッセンスが腕元に溢れます。大胆なテーマと繊細な表現が同居し、都会に野趣を求める感度の高い層に刺さる意外性あるデザインです。こうした素材と造形のインパクトは、既存の時計ファンだけでなく、ファッション感度の高いミレニアル女性にもアピールできます。

さらに、グッチのアイコニックテーマ“エクエストリアン(乗馬)”を大胆に表現したモデルが登場。40ピースに渡るオリーブウッドのマルケトリーと、ローズゴールドの立体馬騎士は、リアルな馬術シーンを彫像のように再現します。ダイヤモンドのグラデーションと黒アリゲーターストラップが、躍動感とエレガンスを増幅。乗馬や equestrian culture を趣味に持つ“上質ライフ”を志向する、ジェントルな男性や馬好きのアートウォッチ愛好家にとって、唯一無二の存在になるでしょう。

「GUCCI 25H」
2021年にローンチされた「GUCCI 25H」は自社製キャリバー搭載という成熟を示すシリーズで、2025年は古代ローマのコロッセオに触発され設計されたスケルトン・トゥールビヨンが加わりました。歴史的建造物から発想された設計思想は、ブランドが時計製造を単なる装飾ではなく文化的表現と捉える姿勢を物語ります。このモデルは、技術力とストーリー性を求める時計通への強いアピールとなり、高級時計市場におけるグッチの地位をさらに押し上げる展開と言えます。
新作「GUCCI 25H アンフィシアター」は、厚さ僅か8.4mmの薄型ケースにローズゴールドとバゲットダイヤを幾重にも配し、6時位置にフライングトゥールビヨンを備えつつ、ブラウンのアリゲーターストラップと構築的なダイヤバックルでまとめられています。この洗練された構成は、ハイエンド時計を“日常使い”に落とし込みたい、都会派エグゼクティブやラグジュアリー志向の女性にとって理想的な一本と言えます。エレガンスを保ちつつも、知られざる機構美を誇る点が差別化要素です。

「グッチ インターロッキング」
「グッチ インターロッキング」の最新モデルは、ローズゴールド製41mmケースにジャンピングアワーとフライングトゥールビヨンというふたつの複雑機構を搭載し、大小のダイヤモンドをモザイクのように敷き詰めた豪華仕様。クッション型10.7mm厚のケースはジュエリーウォッチに留まらず、本格派の複雑時計としても存在感を示します。この仕上がりは、華やかさを好むハイソサエティ層や、複雑機構への造詣深い時計愛好家へ大きな訴求力を持つでしょう。
最後に、ダイヤモンドとスモークサファイアの重層構造ダイアル。ラッカー塗装されたアワーディスクが特定の時刻のみ覗き込み、虹色に煌くミニッツディスクが背面ローターと連動することで“時の流れ”を可視化します。アベンチュリンガラスの装飾がファンタジックな魅力を添え、ブラックアリゲーターストラップとの組み合わせによって、控えめでありながら確固たる個性を演出。この時間表現は、既成概念から脱却した“内面のリュクス”を求める読者に強く響くアートウォッチです。

詳しくは、www.gucci.com をご覧ください。
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