ディオールファインジュエリー「ローズデヴァン」10年の旅路、新作「ローズセレスト」とともに輝きを深化

2025.07.18

カテゴリ: 新作

ディオールファインジュエリー「ローズデヴァン」10年の旅路、新作「ローズセレスト」とともに輝きを深化

10年という時を経てなお、ディオールのファインジュエリー「ローズデヴァン」は、揺るぎない詩的存在としてその輝きを増しています。風に導かれる旅をテーマに紡がれてきたこのシリーズは、単なる装飾を超えた“内面の旅”そのもの。クリエイティブディレクター、ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌの視点から見ると、それは思索と感情が交差するコンパスでもあります。新たに加わった「ローズセレスト」では、星と月という天空の要素が織り成す神秘性が、美しい揺らぎと共鳴しながら、私たちを新たな感性の地平へと誘います。

ディオールが語る星と風の詩、「ローズデヴァン」と「ローズセレスト」の世界 — © Louise Maria Thornfeld

ディオールファインジュエリーの代表的コレクション「ローズデヴァン」は、2025年に記念すべき10周年を迎えます。風が導く果てしない旅をインスピレーションとし、誕生以来このシリーズは、メゾンの歴史や精神を、詩的なジュエリーとして結晶化してきました。この節目の年、ディオールは「ローズデヴァン」を軸に、時間と空間を超えて展開される創造の旅を再び紐解こうとしています。ジュエリーが単なる装飾品を超え、記憶と感情を帯びた旅のコンパスとなることを、このコレクションは証明しているのです。

ファインジュエリーのクリエイティブディレクターであるヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌは、「ローズデヴァン」の本質について次のように語ります。「創造とは、未知の道を模索し、自らの内側にある羅針盤を探す旅。ときに迷いながらも、やがて自分の進むべき方向を見い出すという内的探求なのです」。この言葉に込められたように、「ローズデヴァン」は単なるデザインアイコンではなく、ディオールの創作精神そのもののメタファー。自己を見つめ、探し、進むという思考の軌跡を可視化したようなジュエリーです。静かで力強いその思想は、現代を生きる感度の高い女性たちに共鳴を与え続けています。

2018年には、この詩的な旅に新たな仲間「ローズセレスト」が加わりました。ムッシュ・ディオールが愛した星空や占星術への敬意から生まれたこのシリーズは、太陽と月、そして天空の神秘をテーマに両面性を巧みに取り入れたデザインが特徴です。ゴールド、マザーオブパール、オニキス、そしてプラチナで象られた星たちが、メダイヨンの両面に配され、身につけるたびにきらめきながら反転し、異なる光を放ちます。視覚的にも触感的にも揺らぎのあるこの構造は、まるで空に浮かぶ星々が夜ごと姿を変えるかのような魅力を湛えています。新作の「ローズセレスト」は、ジュエリーという枠を超え、日常にそっと魔法を添える天空の記号として、多面的な美しさを探求する女性たちに向けた特別な贈り物といえるでしょう。