2025.06.19
カテゴリ: 新作
ルイ・ヴィトン 技巧と芸術の旅「Virtuosity(ヴァーチュオシティ)」新作ハイジュエリー・コレクションが登場

ルイ・ヴィトンが誇るシグネチャーコードと、きわめて希少かつ特別なジェムストーンが織りなすハイジュエリー・コレクション「Virtuosity(ヴァーチュオシティ)」が誕生しました。本コレクションでは、洗練された技巧から生まれる表現力が、尽きることのない創造性へと導き、豊潤で壮麗な旅路を紡いでいます。
2025年夏、ルイ・ヴィトンは新作ハイジュエリー「Virtuosity」を携えて、クラフツマンシップと創造性への賛美を軸にした冒険を展開します。12のテーマにまたがる110点の唯一無二のジュエリーによって表現されるのは、「The World of Mastery(ワールド・オブ・マスタリー)」と「The World of Creativity(ワールド・オブ・クリエイティビティ)」という2つの独立した美の世界です。深い知見と技術が感性と結びつくことで、サヴォアフェール(匠の技)は卓越した熟練の域に達し、やがて自由な発想と自己超越の境地へと進化します。これらすべては、メゾンがハイジュエリーのコードを常に再解釈し続ける、果てしない探求の物語でもあります。
「Virtuosity」コレクションの第一章は、「The World of Mastery」を舞台に展開されます。7つのテーマを通じて、メゾンの美学を改めて見つめ直し、芸術家たちの卓越した技が表出します。その出発点に位置するのが「Savoir(サヴォア)」と呼ばれる、守り伝えるべき秘伝の知識です。30.56カラットという稀少なオーストラリア産ブラックオパールにトライアングルカットを施し、シェブロンシェイプや「V」モチーフなどメゾンならではの意匠と巧みに組み合わせました。この神聖なる匠の技をさらに守る存在が、「Keeper(キーパー)」と「Protection(プロテクション)」です。盾のフォルムや見守る目といった力強いグラフィックモチーフが、印象的なデザインに独特の力を吹き込んでいます。
秘められた知識が花開き、継承されることで弟子たちに力を与え、新たな志が芽生えます。そこから展開するのが「Maestria(マエストリア)」、そして「Monumental(モニュメンタル)」です。アーティストは規律、精密性、巧みな手先を駆使しながら、ダミエ・パターンといったメゾンの象徴や、多層的なストーン構造とサヴォアフェールが響き合う建築的デザインを自在に操り、「Apogée(アポジェ)」という頂点に辿り着きます。30.75カラットのブラジル産ペアカット・エメラルドを配したこの作品は、ルイ・ヴィトンのラゲージ製造の伝統を称えるオマージュであり、「Virtuosity」コレクションの中でも極みと呼べるテーマです。
ゴールドのロープにダイヤモンドをあしらった「Connection(コネクション)」は、第2章「The World of Creativity」への扉を開きます。この章では、5つのテーマを軸として、伝統と創造性が豊かに対話し合い、目覚めた創造力が次第に解き放たれていきます。「Motion(モーション)」では、サファイアとダイヤモンドによる流動感と波動が表現され、「Florescence(フロレサンス)」では色鮮やかなジュエリーが咲き誇り、創造性がさらなる開花を迎えます。陽光を浴びて黄金に輝く「Joy(ジョイ)」の章へと続くこの道筋は、クリエーションの豊かさと自由を映し出しています。
光輝く導きの星と、鮮やかな光輪に導かれて登場する「Aura(オーラ)」では、啓示と明るさが創作のインスピレーションとなり、ルイ・ヴィトンのシグネチャーであるモノグラム・フラワーがフェミニンなブラッシュピンクのトーンで再解釈されています。そして、物語の終章を飾る「Eternal Sun(エターナル サン)」では、究極の自由と開放がきらびやかなジュエリーステージとして結実します。
「The World of Mastery」

「Savoir(サヴォア)」
「Savoir」から始まるこのジュエリーの旅には、深い神秘性と知の重層的な意味を想起させる雰囲気が漂っています。その中心に位置づけられているのが、三角形を象ったトライアングル・モチーフです。長年にわたりメゾンが愛し続けてきたこの象徴は、古代の知の伝承を想起させるシンボルとして、新たな解釈を通じて再提示されます。
恍惚とするような神秘性をまとったネックレスには、30.56カラットのトライアングルカットが施されたオーストラリア産ブラックオパールが据えられています。その特異な輝きが、レッドとグリーンというコントラストの強い色彩を対話させることで、見る者の意識を自然ともう一つのストーン、28.01カラットのドロップシェイプのエメラルドへと導きます。幾何学的かつグラフィックな構成を特徴とするこのジュエリーは、完成までに1,500時間もの時間を費やすことで生み出されました。三角形のモチーフは、ルイ・ヴィトンの象徴であるトランクの角や、釘を模したダイヤモンドのクローズドセッティングなど、サヴォアフェールの伝統を感じさせる意匠として随所に用いられています。


「Protection(プロテクション)」
聖なる知識は、時を超えて守られるべき繊細な宝として位置づけられます。「Protection」の名を冠したこの作品においては、象徴的な盾のモチーフがその役割を果たしています。知の保護を体現するこのモチーフに寄り添うように、レースや刺繍を思わせる滑らかな円形モチーフが、デザインにさらなる保護的要素を添えています。ルビーとパールが中心となるこの構成は、洗練されたフェミニニティを湛えつつ、内に秘めた強さや揺るぎない精神性を同時に表現。繊細なディテールがメゾンのコードに忠実でありながらも、官能性と力強さを同時に引き出す巧緻なジュエリーとなっています。

「Keeper(キーパー)」
「Keeper」では、知識とその伝承を導く守護の象徴として、目のモチーフが中心的な役割を担います。視線の先にある真理を見極めようとするこのシンボルに加え、盾のような形状が安全性を強調し、全体として守護と導きの両義性を表現しています。10.12カラットのブルーサファイアを中央に据えたカボションカットのネックレスでは、パヴェチェーンの中に挿入されたサファイアと、それを囲むトライアングル型に配されたダイヤモンドが、ユニセックスな印象と力強い造形を際立たせています。
チェーンの構造には、「V」モチーフを採用したデザインが選ばれています。これは単なる装飾としてだけでなく、トランクの釘を模したクローズドセッティングのダイヤモンドとともに、構造の安定性を担保しながらデザイン全体の推進力ともなる意匠です。「Keeper」には、32.85カラットのスリランカ産クリソベリルや、3.03カラットのブラジル産アレキサンドライト、5.02カラットのファンシーダークグレーブルーダイヤモンドをセッティングしたシグネットスタイルのリングが含まれており、いずれもユニークで大胆な存在感を放っています。これらのジェムは、導きの眼というコンセプトを多面的に可視化する役割を担っています。


「Maestria(マエストリア)」
秘められた知識が安全に守られた先には、その扉が自然と開かれ、真理が明らかになっていきます。「Maestria」は、アーティストが持つべき技術的卓越性への道のりを表現しています。規律と精度、器用さを駆使して一歩ずつ積み上げられる技の修業の過程が、そこには宿っています。このテーマの象徴であるジュエリーは、ホワイトゴールドとイエローゴールドを組み合わせた力強いハイカラーネックレスで構成され、幾何学と建築の要素が緻密に計算された意匠として融合されています。
8.88カラットのエメラルドを中心に、調和の取れた色彩を放つ3石のコロンビア産エメラルドがネックレスに美を添えています。この作品には、カスタムカット276個を含む合計3,593個のダイヤモンドがセッティングされており、ルイ・ヴィトンの象徴的な「V」モチーフをはじめ、シェブロンパターンやダミエ・パターンといったメゾンのアイコニックな意匠が一体となって輝きを放ちます。加えて、オープンワークデザインの中に配置されたカイト・モチーフが、構成に際立った存在感を与えています。


「Monumental(モニュメンタル)」
建築物が一つ一つの石を積み上げて構築されていくように、ジュエリーにおける最高の熟練技術もまた、完成という目標に向かって丹念に重ねられていきます。こうした精神を体現するのが、ピンクゴールドをアクセントとしたホワイトゴールドのキューバンチェーンが印象的なハイカラーネックレスです。大胆かつ現代的なデザインに伝統的なジュエリー製作技術が織り込まれ、メゾンの象徴であるダミエ・パターンが精緻な構造の中で新たな表現として蘇っています。
さまざまなジェムストーンが織り成す調和の中に浮かび上がるのは、ダミエ・パターンの美しい構成です。交互に配されたダイヤモンドとカボションカットのエメラルド84石、そしてカスタムカットのオニキス156石に加えて、ネックレスを縁取るルビー20石が、構造全体を支えると同時に調和を奏でています。軽やかさを感じさせるこのデザインは、総作業時間2,400時間をかけて仕上げられ、12.85カラットのザンビア産エメラルドと2.59カラットのオーストラリア産ブラックオパールがその美の頂点を彩ります。


「Apogée(アポジェ)」
物語はさらなる高みを目指して進み、「Apogée」の章では頂点への到達が描かれます。「Virtuosity」コレクションは、比類なき卓越性の具現によって一気にその頂に至り、サヴォアフェールの真髄が極限まで高められます。この章を象徴する革新的なネックレスは、ヘリテージと現代性が同居する非現実的な完成度を誇る構築物として、マスターピースの中でも特別な存在感を放っています。
このネックレスでは、ルイ・ヴィトンのトランクに見られる機能美を再構築したディテールが散りばめられています。可動式のダイヤモンドを敷き詰めたハンドルや、そこにあしらわれたモノグラムのカイト・モチーフなどがその一例です。頂点を極めるジュエルとして、10.56カラットのDカラー・フローレスのLVモノグラムスターカット・ダイヤモンドが輝きます。また、30.75カラットのペアカットのブラジル産エメラルドを支えるダイヤモンドの「V」モチーフを用いたロープデザインには、第2章「Creativity」への展開を予感させる物語性が込められています。


「Connection(コネクション)」
「Mastery」の章が完成に至り、そこから新たな創造の扉が開かれる瞬間、それは「Creativity」への道へと変わります。技術と知識に裏打ちされたサヴォアフェールは、あらゆる芸術的試みに対する入口となり、章の終わりを飾る「Connection」では、その橋渡しが行われます。動きとリズムに満ちたこの感覚は、再解釈されたロープ・モチーフによって具現化され、ねじれながら伝達のエネルギーを体現。無限に広がる創造の可能性へと観る者を導いていきます。
2,000時間の制作期間を経て完成した壮麗なネックレスは、2,000個以上のパヴェダイヤモンド、100個を超えるクローズドセッティングダイヤモンド、114粒のパールが、ロープのように複雑に絡み合いながら列を成しています。この構造は、柔軟性と動きを宿しながら同時に造形美を支え、まるで第二の肌のようにしなやかにフィット。ピジョンブラッドカラーの6.04カラットのルビーが中心に輝き、ブレスレットと2つのリングを加えて、最終テーマの完成を告げています。

「The World of Creativity」

「Motion(モーション)」
創造的なエネルギーの高まりとともにアーティストの想像力は、抑えがたい動きのうねりに導かれ、制限を超えて新たな可能性へと飛翔します。テーマ「Motion」では、すべてを巻き込む流れと躍動感に満ちたダイナミズムが表現されています。主役となるのは、サファイアとダイヤモンドが描く純粋なライン。35.69カラットのスリランカ産サファイアを用いたネックレスは、5カ月の研究を重ねた末に生まれた流麗な曲線を持ち、丸みを帯びた構造と優雅な動きによって、止まることのない創造の波を体現しています。


「Florescence(フロレサンス)」
咲き誇るように一気に開花する創造性を象徴するのが「Florescence」。このテーマでは、鮮やかな色彩と洗練された意匠が見事に調和し、これまでにない、予想を超えたジュエリーが現実となります。2,500時間以上を費やして制作された2本の大胆な4連ネックレスは、それぞれが5通りのスタイルに変化可能。ルイ・ヴィトンのサヴォアフェールと斬新なビジョンが交錯する、唯一無二のクリエーションです。

「Joy(ジョイ)」
力強い色彩がジュエリーの中に溢れ出し、輝きと躍動感が満ちる「Joy」の章では、鮮やかなストーンが織りなす輝きが豊かに広がります。204.63カラットにも及ぶ多様なカット、色、形状のストーンが構成するイエローゴールドのネックレスは、イエローサファイア3石を中心に、10石のトルマリンが繊細なピンク色を加え、視覚の調和と感性の自由を高めています。特に注目すべきは、バイカラーのトルマリンが示すストーン内での色の変化であり、個々の石に宿る唯一無二の美を映し出しています。




「Aura(オーラ)」
色彩と創造性が生み出すオーラに導かれるように、アーティストは悟りと光に満ちた次元へと至ります。「Aura」は、毎年再定義され続けるメゾンのシグネチャーであるモノグラム・フラワーを再構築しながら、若々しさとフェミニニティを併せ持つデザインを表現。48.06カラットのブラッシュトーントルマリンが配されたネックレスは、3種のスタイルで楽しめる構造を持ち、イエローとホワイトゴールドのベースにピンク系のトルマリンを配置。トップには、星のように輝くモノグラム・フラワーモチーフと、それに寄り添う2.31カラットの同色のダイヤモンドがきらめきを添えています。

「Eternal Sun(エターナル サン)」
すべてのクリエイティブな探求が交錯する「The World of Creativity」の最終局面では、ジュエリーが自由で純粋な表現へと昇華されていきます。あらゆる制約から解き放たれたアーティストの手によって、ミニマルな美と大胆な発想が調和し、無限に広がるスパイラルを描くイエローダイヤモンドを主役に据えた作品が誕生。自由な創造性の象徴となるこの作品は、本コレクションのフィナーレにふさわしい存在です。
合計46.13カラットのラウンドカットイエローダイヤモンド27石が、7年の歳月をかけて収集され、黄金の輝きを帯びたジュエリーとして完成。グリーン、パープル、ピンクのストーンが視覚に奥行きを加えるように緻密に配置され、色彩のコントラストと統一感が巧みに調整されています。中心には、14カラットのラウンドイエローダイヤモンドと3.88カラットのモノグラムスターカットダイヤモンドがあしらわれ、優美に揺れ動くその姿が、ルイ・ヴィトンらしい創造の自由を体現しています。
メゾンの象徴であるロープ・モチーフは、ツイストゴールドの新たな表現として登場。パヴェストーンが美しく配され、光と反射が舞い踊るような構成が、創造性の解放を視覚的に描き出しています。繊細かつ大胆なデザインを通じて、「Virtuosity」はその旅路の終着点を迎えます。


カタログ(PDF)ダウンロード:
d60591-1909-466355f4fdf3081d03cc66797990afc4.pdf
ルイ·ヴィトン 公式サイトhttps://www.louisvuitton.com をご覧ください。
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