2025.06.04
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バカラの伝統美と現代感覚が響き合う新店舗、丸の内で輝く「バカラショップ 丸の内」と「B bar Marunouchi」の物語
バカラは、2025年5月24日に「バカラショップ 丸の内」と「B bar Marunouchi」を新たなロケーションでリニューアルオープンしました。伝統と現代感覚が融合した空間は、パリのデザインエージェンシーによる設計で、クリスタルの輝きと職人技が随所に感じられます。深紅のソファやシャンデリアが彩るバーでは、バカラグラスで提供されるカクテルやモクテルを楽しむことができ、非日常のひとときを演出します。
「バカラショップ 丸の内」と「B bar Marunouchi」が、2025年5月24日(土)にそれぞれ新しいロケーションでリニューアルオープンしました。新たな拠点として「バカラショップ 丸の内」は丸の内二丁目ビル1階に、「B bar Marunouchi」は新東京ビル地下1階に構えています。内覧会では、パリを拠点に活動する著名なデザインエージェンシー、モワナール・ベタイユが手がけた新たなコンセプトの旗艦店「バカラショップ 丸の内」と、バカラグラスが並ぶ「バカラの壁」、深紅のソファとシャンデリアが演出する非日常空間の「B bar Marunouchi」が披露されました。代表取締役社長・蒲谷直子の挨拶に続き、学芸担当・庄司雅一が店舗のコンセプトや見どころを紹介し、バーではバカラグラスを用いたカクテルやモクテルの試飲体験も行われました。
蒲谷社長は新たな店舗について言及し、「バカラ村のマニュファクチュールに根差した精神と、260年以上にわたり培われてきた伝統と創造性を、現代の視点から再構築した空間です」と述べています。素材の選定や光の使い方、職人の技を感じさせる細部に至るまで、バカラの美学が細やかに反映されています。さらに丸の内の地においては、芸術と文化が交差するライフスタイルの発信地として、新店舗が新たな役割を果たしていくことを期待すると語りました。
庄司学芸担当はバカラのレガシーについて、創設から261年にわたる継続的な製造活動を振り返り、「どのような時代情勢においても、窯の火を一度も絶やさず、職人の魂と情熱によって技術と伝統を守り続けてきました」と語りました。この精神が、今日のバカラを支える礎となっています。
新店舗の空間では、バカラクリスタルの輝きとシャンデリアの壮麗さが調和し、贅沢でありながらも落ち着いた空気感が漂います。店内には、フランス・バカラ村のマニュファクチュールから着想を得たインスピレーションが息づいており、クリスタル製作を司る4つの元素(火、水、空気、土)が織りなす錬金術と、その卓越した職人技が表現されています。空間設計はモワナール・ベタイユが担当し、訪れる者がバカラの歴史と今を旅するような感覚に浸れるデザインに仕上げられています。
丸の内の街並みに調和する新店舗のファサードは、グローバル企業が集う洗練された環境と仲通りの緑豊かな街路樹の美しさと共鳴しています。バカラの象徴である深紅の色調が印象的な店内には、季節ごとにテーマが変わるディスプレイボックスも設置されており、厳選された作品がその時々のコンセプトを体現しています。細部に宿る装飾やディテールには、ブランドの長い伝統とクラフトマンシップへの敬意が込められています。
什器や棚には、職人技から着想を得た素材が用いられており、焦がしたスギ材を削り出した独特な質感が空間に深みを与えています。これはクリスタル制作の工程で、木の道具が溶けたガラスに触れた際の余熱と煙を象徴的に表現しています。凹凸のある彫刻のようなデザインが光を捉え、まるで工房にある道具の影を映し出すような存在感を放ちます。ユニット什器はモジュール式で構成され、まるで職人たちの作業場のような臨場感を演出しています。
床にはヴェルサイユ寄木模様を想起させるコンクリート素材が採用されており、フランス文化に対する敬意が込められています。このパターンは、伝統的な寄木細工の技法を再解釈したものであり、クラシックな意匠と無機質な素材の調和が、現代的な美しさを際立たせています。また、天井の構造もモダンに仕上げられ、歴史と現代が出会う空間の象徴として、店舗の美学を体現しています。
「バカラショップ 丸の内」伝統と革新が融合する、バカラの世界を体感できる店舗に
バカラの歴史を体現するトランク型のディスプレイケースにはレアな品物が並ぶ
アーチ状に設計されたディスプレイケースは、フランス・バカラ村にあるマニュファクチュールの建築様式に見られるアーチ構造を取り入れたデザインです。この美しい曲線の奥には、時代を超えてバカラの傑作を創造してきた職人たちへの深い敬意が込められています。
ディスプレイウィンドウの背景には、赤いバブルミラーが配されており、クリスタルの透明感とのコントラストが鮮烈な視覚効果を生み出しています。このデザインは、261年にわたり燃え続けてきたバカラの窯の火を想起させ、クリスタルにより一層の奥行きと輝きをもたらしています。アーチ型のディスプレイ構造は、マニュファクチュールの窓をモチーフにした造形です。
トランク型に設計されたディスプレイケースは、19世紀の万国博覧会に向けてバカラ作品を馬車で輸送した歴史を彷彿とさせます。この歴史的背景を再現したキャビネットには、バカラの中でも特に希少価値の高いアイテムが厳選して展示されています。また、曲線状にデザインされたスチールリボンのコンソールは、軽やかなラインで空間に柔らかさを添え、あらゆる創造が柔軟な素材から始まるという発想を象徴しています。
「B bar Marunouchi」
バカラの象徴ともいえる燭台「ツァリーヌ」や、180種類ものバカラグラスが並ぶ「バカラの壁」に囲まれ、深紅のソファとシャンデリアが彩る空間が広がる「B bar Marunouchi」は、このたびリニューアルを果たし、2025年で20周年を迎える節目に合わせて、空間を従来の1.6倍へと拡張しました。オーセンティックな趣を保ちながらも、より洗練されたスタイルへと進化したこのバーでは、前店舗の象徴的な存在であった木製カウンターをそのまま使用し、新たに革張りのアームレストを加えることで、より快適に過ごせるよう設計が施されています。
エントランスを訪れたゲストを最初に迎えるのは、象徴的な存在である燭台「ツァリーヌ」。その奥に広がる空間には、バカラグラスが一面に並ぶ「バカラの壁」、そして深紅のソファとシャンデリアが静謐に配置され、洗練されたラグジュアリーな雰囲気を演出しています。緻密に計算された照明がクリスタルのきらめきを際立たせ、訪れた人に唯一無二の体験を提供。シャンデリアの幻想的な光を眺めながら、バカラグラスでサーブされるカクテルを味わうその時間は、ショップでは味わえない、五感を通してバカラの価値を体感できるひとときです。また通路には、バカラ村のマニュファクチュールやクリスタル制作の様子を収めた写真が額装され、視覚からもそのクラフツマンシップを味わえる工夫が施されています。
照度を抑えた空間において際立つのが、メゾンを象徴する“赤”の色使いです。グラス、ソファ、さらには岩谷堂箪笥など、異なる素材に宿る“赤”が空間にアクセントを加え、洗練された熱量を与えています。落ち着いたトーンの中で際立つこのカラーリングは、バカラならではのラグジュアリーな美意識を強調しています。また、バーカウンターには前店舗で使用されていた無垢材を丁寧に受け継ぎ、時間の経過とともに深まった風合いが空間全体に温もりをもたらしています。
本革レザーで仕上げたアームレストや、座る者に心地よさをもたらす椅子の高さなど、視覚では気づきにくい細部にも徹底した配慮が施されています。空間設計のすみずみにまで、「何度でも訪れたくなる場所」を目指したメゾンの哲学が息づいています。
バーとしての本質を追求しつつも、多様なスタイルに柔軟に応じられる空間構成も、この「B bar Marunouchi」の魅力のひとつです。機能性を重視したカウンター席に加え、3つのプライベートスペースが設けられ、お一人様での静かなひとときからグループでの歓談まで、さまざまなシーンに対応可能です。中でも最奥の個室には、カーテン越しに柔らかな光を放つウォールランプが設えられ、特別感に満ちた設計となっています。特別なひとときを演出する空間としてふさわしい設えです。
訪れたゲストが帰路につくその瞬間にも、記憶に残る演出が用意されています。大阪の「B bar Umeda」から移設された滑川由夏作の「お辞儀」の像が、静かに頭を下げながら「ありがとうございました」と語りかけるように佇み、日本ならではの礼節の美を象徴しています。この姿が、訪れた人の心に余韻を残し、最後の瞬間まで心地よい時間を演出します。
カクテル「セレブレーション」は、12種のボタニカルに金木犀の香り、そしてシャンパンの泡が重なることで、華やかで複雑な味わいを生み出します。角砂糖の作用によって泡の立ち方にも工夫が加えられた、特別感あふれる一杯です。対するモクテル「パッションメルロー」は、フレーバードティーと赤ワイン用のブドウ品種・メルローを用いた、エレガントなノンアルコールドリンク。ベルガモットや柑橘類の爽やかな香りに、シナモンやクローブのスパイスが重なり合い、赤ワインのような芳醇なアロマが広がります。これらのドリンクは、通常営業時でも味わえます(※予告なく提供終了となる場合があります)。
「B bar」のバーマンたちは、バカラの世界を体現する語り部として、一杯のカクテルにバカラの物語と精神を注ぎ込みます。彼らの感性と技術によって創り出されるドリンクは、もはや芸術と呼ぶにふさわしい完成度を誇ります。200種類以上のバカラグラスからその日の一客を選び、オリジナルジンやウイスキー、さらには契約農園から届く旬の果物を使ったカクテルは、ここでしか味わえない特別な体験を約束します。バカラのエスプリが凝縮されたその一杯に、訪れるたび新たな物語が宿ります。
バカラショップ 丸の内
オープン日:5 月24 日(土)
新住所:東京都千代田区丸の内2-5-1 丸の内二丁目ビル 1F
Tel: 03-5223-8868
Open: 月- 日 11:00-20:00 不定休
B bar Marunouchi
オープン日:5月12 日(月)
グランドオープン日:5 月24 日(土)
新住所:東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル B1F
Tel: 03-5223-8871
Open: 月- 土 16:00-26:00 日・祝 定休
<公式ウェブサイトURL>
https://www.baccarat.com/ja_jp/
Instagram 公式アカウント
https://www.instagram.com/baccarat
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