2025.05.26
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カルティエが映画『The Phoenician Scheme』のために制作した唯一無二のロザリオ
カルティエは、ウェス・アンダーソン監督による最新作『The Phoenician Scheme』のために、特別なロザリオを制作しました。このプロジェクトの発端は、アンダーソン監督が1880年頃にカルティエによって製作され、現在「カルティエ コレクション」に収蔵されているネックレスに強いインスピレーションを受けたことにあります。彼は、その歴史あるジュエリーを現代の文脈で再解釈し、登場人物のひとりがそれを身に着ける姿を思い描きました。このヴィジュアルイメージを実現すべく、2024年にカルティエのハイジュエリー スタジオがデザインを手がけたのが今回のロザリオです。アーカイブに保管されていた十字架のモチーフがスケールアップされ、ローズカット ダイヤモンドを用いたチェーンとともに、アンティークの趣を湛えたデザインに昇華されています。アンダーソン監督が描く美意識とカルティエの芸術性が、この一点に見事に凝縮されています。
カルティエのアイデンティティを深く反映したこのクリエイションは、1世紀以上にわたり追求されてきた素材と造形の組み合わせを背景に誕生しました。メゾンの象徴的なルビーとエメラルドのコントラストが際立ち、構造美としての魅力も高めています。さらに、四角形のダイヤモンドがセッティングされた様式化された円形モチーフは、幾何学的な構成やグラフィックパターンへのカルティエの傾倒を示す意匠です。このロザリオは、映画内で俳優のミア・スリープルトンが着用し、物語と装飾の美を結ぶ重要な要素として機能します。
このロザリオは今後「カルティエ コレクション」に正式に加わり、メゾンの創造性と職人技の結晶を広く紹介する目的で、世界各地の主要な展覧会や文化機関を巡る予定です。なお、『The Phoenician Scheme』の劇中では、このロザリオに加えてもうひとつカルティエのクリエイションが登場します。それは、感情の機微を捉えたプロポーズの場面で使用される、メゾンの象徴であるレッドボックスと共に映し出されるダイヤモンドリングです。カルティエのシグネチャーが、映画の中でも物語の核に寄り添う存在となっています。(


カルティエと映画
このコラボレーションによって、カルティエは20世紀初頭より築いてきた映画界との継続的な関係性を再び明確に打ち出しました。メゾンは2021年以降、ヴェネツィア国際映画祭の公式パートナーとしてヴェネツィア ビエンナーレと連携し続けており、2023年にはウェス・アンダーソンも受賞した「Cartier Glory to the Filmmaker Award」を通して、現代映画制作の支援に積極的に取り組んでいます。この取り組みは、メゾンの芸術に対する真摯な姿勢を表すと同時に、文化との関係をより一層深める試みでもあります。
ウェス・アンダーソンはアメリカ・テキサス州ヒューストン出身の映画監督であり、これまでに『アンソニーのハッピー・モーテル』や『天才マックスの世界』をはじめ、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』、『ライフ・アクアティック』、『ダージリン急行』など数々の作品を手がけてきました。『ファンタスティック Mr.FOX』、『ムーンライズ・キングダム』、『グランド・ブダペスト・ホテル』、『犬ヶ島』、『フレンチ・ディスパッチ』、さらに短編映画集『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』など、多彩な表現で映画界に新たな風を吹き込んできました。最新作『The Phoenician Scheme』はFocus Featuresが配給を担当し、日本では2024年9月19日に公開される予定です。
お問い合わせ先:カルティエ カスタマー サービスセンター
0120-1847-00
https://www.cartier.jp
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