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ルイ・ヴィトン 新たな宇宙の旅、新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」登場

ルイ・ヴィトン 新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」

©Maxime Guyon

ルイ・ヴィトン 新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」ムーブメント
©Federal Studio

ルイ・ヴィトン 新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」フェイスのクローズアップ
©Maxime Guyon


ヨーロッパにおけるヴァニタスの美学や、中国四川の伝統芸能である変面、日本の武士道といった文化に敬意を表してきたルイ・ヴィトンが、次なる舞台として選んだのは宇宙です。今、同メゾンはハイウォッチメイキングの世界において、宇宙を巡る新たな旅へとその歩みを進めています。

その宇宙を目指す物語において誕生したのが、卓越した職人技と芸術性を集約した新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」です。ユニークな機械式ムーブメントと、緻密に習得された芸術的技巧が融合した本作には、カテドラルゴングとオートマタを搭載したミニッツ・リピーター機構が採用されています。まさに宇宙的な構想を形にした、革新の結晶といえます。

境界の超越、限界の拡張、そして新たな可能性の探求という精神は、ルイ・ヴィトンの歴史の中でもすでに表現されてきました。2009年には、人類初の月面着陸から40年を記念し、宇宙飛行士3名を起用したキャンペーン「A journey beyond(宇宙への旅)」を展開。さらに2021年には、創業者ルイ・ヴィトンの生誕200周年を祝し、カテドラルゴングを搭載したモデル「タンブール ジャックマール ミニッツ・リピーター」を発表しました。そのダイアルは、宇宙への敬意を繊細に表現したものでした。

ルイ・ヴィトン 新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」エナメル加工
©Federal Studio


2025年には、「タンブール タイコ ギャラクティック」が月面を舞台にしながら、地球や太陽への全く新たな視点を提示し、複雑機構の時計というカテゴリーにおいて新たな次元を切り拓きます。「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」のアーティスティック・ディレクター、マチュー・エジは、「このモデルは究極に現代的な旅を象徴しており、限界を押し広げるというルイ・ヴィトンの精神は、この作品で頂点に達したといえます。ムーブメントの構想から開発に至るまでの探究心や、職人技に対する美的アプローチにその意志は明確に表れており、今後もその精神を受け継ぎ、未来に継承していきたい」と述べています。

時刻を音で知らせるミニッツ・リピーター機構を搭載した「タンブール タイコ ギャラクティック」は、複雑機構と美しいダイアル装飾が際立つ一本です。エングレービングとエナメル加工のみにも300時間以上が費やされており、ひとつひとつの工程に込められた緻密な手仕事が、この時計の特別な価値を物語っています。

ルイ・ヴィトン 新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」エナメル加工2
©Federal Studio

ルイ・ヴィトン 新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」ムーブメントのアップ
©Federal Studio

ルイ・ヴィトン 新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」裏スケルトン
©Maxime Guyon


極めて複雑なムーブメント

このモデルに搭載されているのは、「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」で完全設計・開発されたLFT AU14.02手巻きムーブメントです。「タンブール タイコ ギャラクティック」のために開発されたこのムーブメントは、459個の部品から構成され、100時間のパワーリザーブを備えています。その組み立てには、220時間もの時間が費やされています。

このハイレベルなコンプリケーションウォッチには、ルイ・ヴィトンが誇る技術と芸術の粋が凝縮されています。ミニッツ・リピーターに加え、オートマタによる7種のアニメーションが展開される構造となっており、ダイアル上には9つの要素がダイナミックに配置されています。スライドピースを操作するとチャイムが鳴り、ダイアル上で視覚的なショーが始まることで、かつてない美と動きが一体となった瞬間が生まれます。

チャイムの音色とともに、月面に旗を立てようとする宇宙飛行士が宙を舞い始めます。その周囲では、衛星のアンテナとソーラーパネル、推進装置が連動して動き出し、隕石が揺れ、太陽が異なる速度で回転を始めます。「宇宙空間を漂う飛行士の動きをリアルに表現することが、今回最大の挑戦だった」と語るのは、「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」のマスター・ウォッチメーカー、ミシェル・ナバスです。「LVの旗を右手にゆっくりとはためかせながら、左腕でバランスを取ることで無重力状態をリアルに演出しています。支点のない動作を設計することは、私たちのチームの創造力と技術力を試す、大きな挑戦でもありました」と述べています。

ルイ・ヴィトン 新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」部品群
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ルイ・ヴィトン 新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」職人作業
©Federal Studio

ルイ・ヴィトン 新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」職人加工風景
©Federal Studio


卓越性の極み

宇宙船から飛び出した後、「タンブール タイコ ギャラクティック」の宇宙飛行士は、月面探査のための準備に入ります。右手にはメゾンのロゴ入りのサフランカラーの旗を掲げ、その左側には衛星が浮かびます。地球は太陽光を浴びて輝き、青い惑星ならではの壮大な美しさを時計の中で表現しています。

高度な技術を駆使した職人たちは、この銀河を舞台とする情景を極めて緻密に、そして立体的に表現しました。マチュー・エジによると、「このタイムピースには、グラン・フーエナメル、パイヨンエナメル、ミニアチュールエナメル、彫金、エングレービングなど、数多くの芸術的技法が施されています。星と旗は手作業で彫刻され、宇宙飛行士と衛星については、立体感を際立たせるためにマスター・エングレーバーの技で彫り上げられています。無重力の感覚を視覚的に伝えると同時に、場面に奥行きを加えるため、色彩のグラデーションや、大小非対称に配置された惑星、徐々に暗くなる空など、すべてが巧みに計算された構成です」と語っています。

ルイ・ヴィトン 新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」職人作業
©Federal Studio


「タンブール タイコ ギャラクティック」のダイアルに生命を吹き込むため、4種類のエナメル技法が用いられました。オレンジ、グリーン、ホワイト、ブルーを基調とした地球の華やかな色彩は、ミニアチュールエナメルを幾重にも塗り重ねることで表現され、その制作には7色もの絵の具が使用されています。地球の美しさを際立たせるため、雲の表情や微細な色の濃淡までが丁寧に描き込まれています。エナメル職人たちは、ぼかしと鮮明さのコントラストを使い分けることで、リアルで印象的な地球の姿を表現しています。

ブルーの色調が放つ深みと輝きも、この幻想的な世界観に一役買っています。ダイアル上で地球が宇宙の暗闇へと淡く消えていくように見えるのは、金箔を下地に塗り、その上からエナメルを施す繊細なパイヨンエナメルの技法によるものです。星のきらめきはこの技法によって再現され、さらに乳白色のエナメルが月面の質感や、太陽フレアの淡い光輪を表現し、太陽の光がダイアル全体を照らすような視覚効果を生み出しています。

太陽の輝きを際立たせているパイヨンエナメルは、透明なエナメル層の間にイエローゴールドの箔を挟み込むことで、そのゴールドの輝きを豊かに演出しています。さらに、オレンジとレッドのエナメルが追加されることで、燃え立つような太陽の表情が加わりました。シャンルヴェエナメルによって仕上げられた宇宙飛行士は、まるで月面上で無重力に浮かんでいるかのような印象を与えます。クレーターが点在する月面は、グリザイユエナメルによって細やかに描写されており、ブラックの下地の上にホワイトの層を重ねることで、陰影の妙を見事に表現しています。

宇宙飛行士が着用するスーツの胸元には、ルイ・ヴィトンのモノグラム・フラワーがレッドで描かれています。この装飾はミニアチュールエナメルでハンドペイントされており、非常に小さなサイズでありながら、3層にわたるエナメルの塗布を必要とするため、極めて精巧な仕上がりとなっています。最終的には8層のエナメルによって光沢のある仕上げが実現し、地球の色合い、太陽の放つ光、そして陰影に富んだ月の質感が織りなす情景の中で、ルイ・ヴィトンが描く宇宙の旅の深い感動が生き生きと浮かび上がります。

ルイ・ヴィトン 新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」職人作業のアップ
©Federal Studio

ルイ・ヴィトン 新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」斜め画像
©Maxime Guyon


革新性に奉仕するウォッチメイキングの手腕

微細なディテールに凝縮された職人の技と、色彩のグラデーションによる巧みな表現が印象的な「タンブール タイコ ギャラクティック」のダイアルは、革新的で未来的なデザインのチタニウムおよびホワイトゴールド製ケースに収められています。このユニークなケースは、「ラ・ファブリク・デ・ボワティエ」にて完全に製造されており、一体型ラグが中空にくり抜かれた構造が特徴です。ケースには鏡面仕上げとサンドブラスト加工の2種類のフィニッシュが施され、卓越した製造技術の成果を際立たせています。

このタイムピースの外観における特筆すべき要素として、リューズが12時位置に配されていることが挙げられます。この設計は、時計の個性を際立たせるデザイン上の工夫のひとつです。ベゼルには、光沢を放つ「LOUIS VUITTON」のレタリングがレリーフ状に施され、まるで貴重な署名のような存在感を放ちます。また、12時位置のリューズに完璧に融合するよう特別に設計されたラバーストラップには、LVモチーフが連なるエンボス加工が施されています。さらに、ミニッツ・リピーターを作動させるスライドピースには、ブルーサファイアと2石のトパーズがグラデーションにセットされ、最後にサファイアクリスタルのケースバックからは、複雑なムーブメントの美を堪能できます。

ルイ・ヴィトンは、「タンブール タイコ ギャラクティック」を通じて、地球から月を目指す宇宙探査の歴史的な場面を想起させると同時に、新たな時の旅を創出しています。このウォッチは、技術と芸術がひとつになった唯一無二のハイウォッチメイキングのスペクタクルであり、星々と触れ合うような究極の体験を届ける、卓越性の象徴ともいえる存在です。

ルイ・ヴィトン 新作ウォッチ「タンブール タイコ ギャラクティック」正面画像
©Maxime Guyon


「タンブール タイコ ギャラクティック ジャックマール」

W9TI12

ムーブメント
• キャリバーLFT AU14.02:「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」で開発·組み立てられた手巻き 機械式ムーブメント
• 7つのアニメーション、ミニッツ·リピーター、時針、分針を装備したオートマタ機構
• 部品数:459
• パワーリザーブ:100 時間
• 振動数:21,600回 / 時
• 石数:50

ケース
• 18Kホワイトゴールド製のリューズとラグ
• 6個のバゲットカットサファイアと2個のバゲットカットトパーズがセットされた18Kゴールド製のスライドピース
• ケース径:直径46.7 mm
• 厚さ:14.6 mm
• 反射防止加工サファイアクリスタル
• 防水:30 m

ダイアル
• パイヨン、クロワゾネ、ミニアチュールエナメル技法を用いた手作業によるエナメルダイアル
• 手作業によるエングレービング(宇宙飛行士、衛星、旗)
• 2個のダイヤモンドがセットされたダイアル

ストラップ
• ブルーのラバーストラップ

バックル
• 18Kホワイトゴールド製のダブルフォールディングバックル

ストーン
• 6個のバゲットカットサファイアと2個のバゲットカットトパーズ(合計~0.56カラット)
• 2個のラウンドブリリアントカットダイヤモンド(合計~0.02カラット)

詳細は、ルイ·ヴィトン 公式サイトhttps://www.louisvuitton.com をご覧ください。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
     

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