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ブルガリ 前人未到の薄さと美の頂点へ、「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」発表

ブルガリの象徴的なタイムピース「オクト フィニッシモ」が、時計製造の聖地ジュネーブにおいて、新たな進化を遂げた姿で登場しました。国際的な時計展示会「Watches & Wonders」への初出展を果たすブルガリにとって、今回の参加はブランドにとって記念すべき一大マイルストーンとなります。

ローマを起源とするブランドDNAと、アイデンティティを体現した展示空間とともにブルガリが登場するのは、「Watches & Wonders 2025」です。ここで披露される「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」は、超薄型時計分野において通算10回目となる世界記録を樹立し、21世紀におけるアイコンとしての地位と比類なき時計製造技術を鮮やかに証明しています。

「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」は、最薄記録の更新にとどまらず、ブルガリの哲学そのものを体現するマニフェストとしての役割も担っています。わずか1.85mmという厚さのムーブメントにスケルトントゥールビヨンを収めることで、時計製造における最も象徴的な複雑機構に対する深い造詣と専門性を明確に示しています。

ブルガリにとってトゥールビヨンは、特別な意味を持ちます。2014年、ブルガリが超薄型時計の可能性を探るきっかけとなったのが「オクト フィニッシモ トゥールビヨン」でした。この10年間でブルガリは10の世界記録を打ち立て、ジュネーブ・ウォッチ・グランプリにおける最高賞「AIGUILLE D’OR(金の針賞)」を含む60以上の国際的な栄誉を手にしました。「オクト フィニッシモ」は、21世紀に最も受賞歴の多い腕時計の一つとなっています。

18世紀に誕生して以来、トゥールビヨンは時計精度の極致を象徴してきました。機構内部で刻まれる精緻なリズムが、美しく可視化されることで時計に生命を宿します。ブルガリが超薄型ウォッチ開発をトゥールビヨンから始めたことは、必然と言えるでしょう。2014年には、当時世界最薄となる厚さ1.95mmの手巻きムーブメントを搭載したモデルを発表しています。


スケルトン化-透明性を彫刻するアート

今回ブルガリが発表した「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」では、スケルトン構造がかつてないレベルにまで洗練されており、ムーブメント全体の光の反射と透過性を最大限に高める設計が施されています。

ポリッシュ仕上げのベゼルフランジ、ロジウムメッキで細やかに装飾されたテンプや慣性ブロック、サンバースト仕上げのトゥールビヨンブリッジといったディテールには、現代的な技術が駆使されています。これにより、鮮やかなコントラストとモダンな印象が生まれ、時計としての芸術性を一段と高めています。スケルトン化された各コンポーネントは、美的価値と実用性、信頼性、装飾性のすべてにおいてバランスが取られ、動作の誤差を最小限に抑える構造です。高い露出を伴うこの設計においては、デザイン・機能・仕上げのすべてが精緻であることが求められます。

世界一薄いフライングトゥールビヨン

古代ローマ建築に着想を得た「オクト」は、ブルガリにとってヘリテージの象徴です。8角形の造形は、マクセンティウスとコンスタンティヌスのバシリカに見られる格天井にインスパイアされています。ローマの壮麗な歴史と都市の永遠性は、1884年の創業以来、ブルガリの創造性の中核を成してきました。このヘリテージを現代の視点で再構築した「オクト」は、モノクロームグレーで表現されるミニマリズムを通じて純粋な美意識を体現し、ブルガリが超薄型時計をコンプリケーションの頂点に押し上げたことを象徴するモデルです。

新作「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」は、トゥールビヨンウォッチの歴史において最も薄いモデルです。直径40mm、厚さ1.85mmのケースには、手巻きムーブメント「BVF900 トゥールビヨン」が搭載されており、毎時28,800振動、42時間のパワーリザーブを誇ります。この驚異的なスペックは、ブルガリ マニュファクチュールの時計技師およびエンジニアたちの卓越した技術力を証明しています。

ブルガリは、時計製造の中でも最も象徴的で精密なコンプリケーションであるトゥールビヨンにおいて、比類なき技術と芸術性を体現し、ブランドの哲学を明確に表現しています。ブルガリ ウォッチ プロダクト クリエイション エグゼクティブ ディレクター、ファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏は、このモデルに込められた想いと構想を語っています。

「私たちの専門技術を結集した時計を創造するという発想でした。卓越したデザインだけでなく、ブルガリ独自の美的コードを尊重しながら、『オクト フィニッシモ』の物語を伝えるタイムピースを目指しました。インデックスからスケルトンのトゥールビヨンに至るまで、すべてのディテールが、私たちの卓越性へのこだわりを物語っています」

人間工学の旅

「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」の際立った特徴の一つは、タングステンカーバイド製のメインプレートに機械式ムーブメントを収めている点です。通常、時計はムーブメントを収めるケースで構成されていますが、時計職人たちは長年、美的エレガンスを極めるため、よりフラットな形状を追求してきました。しかし、このアプローチでは構造と強度の課題が生じます。これらの課題を解決するため、ブルガリは先進的な素材の組み合わせを開発しました。

新しい「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」では、ベゼル、ミドルケース、ラグにマイクロビーズフロスト加工を施したチタンを使用し、メインプレートにはタングステンカーバイドを採用しています。ケースサイドからわずかに突出した2つの平面状のリューズは、左側(8時位置)がゼンマイの巻き上げ用、右側(3時位置)が時刻合わせ用で、幾何学的な装飾が施されたラチェットと同様、サーキュラーグレイン加工のステンレススティール製です。視認性を高めるため、アワーダイヤルにはロジウムメッキの時針および分針が、アンスラサイトDLCを施したサンドブラスト加工のブラスの上に配置されています。これは、時針と分針がそれぞれ別のレギュレーターにセットされていた「オクト フィニッシモ ウルトラ」や「オクト フィニッシモ ウルトラ COSC」との大きな違いの一つです。

マイクロビーズフロスト加工のチタン製ブレスレットが時計の美しさを一層引き立て、フォールディングクラスプ部を含めてもわずか1.5mmという極限の薄さを実現しています。今回もブルガリは、複雑さとエレガンスを巧みに組み合わせ、卓越した精巧さを持つタイムピースを生み出すことに成功しました。

2014 年より続く限界への挑戦: 10 の世界記録と超薄型ウォッチメイキングへの探求

極限の技巧が凝縮された新作「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」は、ブルガリの超薄型時計における卓越した技術と、時計製造への革新的アプローチの新たな飛躍を示しています。

ブルガリ グループのCEO、ジャン-クリストフ・ババン氏は、「各記録は一つのステップでした。記録を打ち立てることは、単に壁を越えることではなく、時計製造における可能性を再定義することなのです。各挑戦に取り組むたびに、私たちは伝統的技術だけでなく、設計や開発の方法についても再考を重ねました」とコメントしています。

ブルガリ マニュファクチュールのあらゆる専門知識を結集した今回の非常に複雑なプロジェクトでは、伝統的な方法も基本から見直されました。大胆なアプローチにより新たなエネルギーが呼び起こされたプロジェクトチームは、前例のないほどにクリエイティブなコラボレーションを実現しました。2針表示をはじめとする技術を再考して完成させることで、取り組み全体に人間味が加わりました。

2014年に手巻きのトゥールビヨンから始まったブルガリの超薄型時計の追求は、世界最薄ミニッツリピーター(2016年3.12mm厚)、オートマチック(2017年2.23mm厚)、そしてジュネーブ ウォッチ グランプリで名誉ある「AIGUILLE D’OR (金の針賞)」を受賞した史上最薄パーペチュアルカレンダー(2021年2.75mm厚)など、複数のカテゴリで記録を塗り替える革新を続けてきました。2012年に登場した「オクト」は、瞬く間に現代のウォッチメイキングにおける象徴的な存在としてその地位を確立し、ブルガリにとって揺るぎないアイコンとなりました。

そして、「オクト」が誕生してからわずか10年後となる2022年、厚さわずか1.8mmという画期的な記録を達成した「オクト フィニッシモ ウルトラ」が発表されました。この発表はローマ中心部のパンテオン近く、ロトンダ広場にて開催され、会場は歓喜に包まれました。さらに、同年のジュネーブ ウォッチ グランプリにおいて「Prix de l'Audace(オーダシティ賞)」を受賞。このモデルには、差動表示や統合型ケースデザイン、バイマテリアル構造のケースバック、クリスタル固定構造、香箱の構造、オシレーターモジュール、モジュール設計、ブレスレット構造などに関する8件の特許が付与されています。

新たに発表された「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」によって、ブルガリはあらゆる意味において洗練と繊細さの探求を継続し、その哲学と精神を次の段階へと押し上げています。

【製品概要】

「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」

品番:104313価格:要問合せムーブメント:BVF900超薄型機械式トゥールビヨンムーブメント、手巻き、28,800振動、42時間パワーリザーブケース: 径40mm、厚さ1.85mmサンドブラスト仕上げを施したチタン製ラグとベゼルおよびミドルケース、タングステンカーバイド製メインプレート、サーキュラーグレイン加工ステンレススティール製巻き上げおよび時刻設定ホイール、幾何学的装飾がエングレーブされたサーキュラーグレイン加工ステンレススティール製ラチェットダイヤル:アンスラサイトDLCを施したサンドブラスト加工ブラス製の時/分カウンターディスプレイ、ロジウムコーティングとポリッシュ仕上げを施したブラス製の針ブレスレット:サンドブラスト仕上げのチタン製ブレスレットと一体化されたフォールディングクラスプ、厚さ1.50 mm


お問い合わせ先:
ブルガリ・ジャパン 0120-030-142
https://www.bulgari.com/ja-jp/





         

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