2025.04.08
カテゴリ: 新作
A.ランゲ&ゾーネ 永久カレンダーとミニッツリピーターが響き合う新作『ミニッツリピーター・パーペチュアル』を発表
A.ランゲ&ゾーネは、ミニッツリピーター・パーペチュアルに高度な2つの複雑機構を搭載しました。新開発の手巻きムーブメントにより、ミニッツリピーターと永久カレンダーという稀有な組み合わせが実現。職人技が光るこのタイムピースは、自社製エナメルダイヤルを備えたプラチナ950製で、世界50本限定です。

A.ランゲ&ゾーネは、ミニッツリピーター・パーペチュアルで再びミニッツリピーター搭載モデルを発表。今回は永久カレンダーとの組み合わせです。単独でも技術的な偉業である二つの複雑機構の組み合わせは大きな挑戦であり、正確な調整と調和には卓越した技術と職人技が求められます。
特別な機能を備えたクラシックなミニッツリピーター
ケース左側のスライダーを操作すると、ハンマー打ち機構が作動し、正時、正15分、そして最後の正15分からの経過分を異なる音色で知らせます。高音と低音のゴングが奏でる二重奏は、12時間周期の各分ごとに異なる720のレパートリーを持ちます。サファイアクリスタル製ケースバックからは、ハンマーとゴングの動きと心地よい音色を眺めることができます。精巧なシステムが194個の部品から成るメカニズムを制御しています。
クラシカルなミニッツリピーターの操作性と機能性を最適化するため、ハンマー打ち機構はさらに複雑な機構で強化されました。14分間は時打ち後の分打ちの間隔を省略する一時休止省略機能、リューズ引き出し時の誤作動を防ぐ保護機構、そしてハンマーの反動による再打鐘を防ぐ特許技術のハンマーブロッカーが搭載されています。
透き通るような音色の芸術
ミニッツリピーター・パーペチュアルは、優れた音響品質基準に基づいて設計され、独特な音色を奏でます。手作業で調律されたゴングは、プラチナケースの音響特性と調和し、クリアな余韻のある音色を実現。完成には高度な技術と熟練した時計師の丁寧な作業が不可欠で、ハンマーの素材、形、重さ、硬さ、そして打鐘が重要となります。

A.ランゲ&ゾーネの商品開発ディレクター、アントニー・デ・ハス氏は、新しいムーブメントにより、他のハンマー打ち機構搭載モデルと同様に、製作直後から完璧な音色を楽しめる設計ができたと語りました。プラチナの音響特性との組み合わせで、比類ない響きと音の強さを実現したとのことです。
ランゲのアウトサイズデイトを搭載した永久カレンダー
ミニッツリピーターが現在の時刻を告げる一方、パーペチュアルカレンダーは遠い未来まで正確な時を刻みます。日付、曜日、月を数十年にわたり正確に表示し、うるう年にも対応。カレンダー表示の修正が必要になるのは、2100年3月1日のみです。
ムーンフェイズ表示も同様に、地球の衛星の公転周期を忠実に再現するため、表示の修正が必要なのは122.6年にわずか1日のみです。精巧でありながら操作性にも優れ、一つの調整ボタンで全てのカレンダー表示を同時に進めることができます。

このタイムピースの目を引くディテール ‒ エナメルダイヤル
複雑機構を搭載したこのタイムピースの洗練された職人技は、4つのパーツから成る高品質なダイヤルに表れています。ブラックエナメルを充填したホワイトゴールド製ダイヤルは、工房で時間をかけて製作。完璧な光沢を持つブラックの表面は、表示とアウトサイズデイトをエレガントに演出し、優れた視認性を確保します。サブダイヤルには曜日と24時間表示、月とうるう年表示、スモールセコンドとムーンフェイズ表示が配され、ゴールド製の月は手彫りの星に囲まれています。
この特別なタイムピースには、さらに際立ったディテールとして、4つ全てのダイヤルにホワイトゴールドの繊細な縁取りが施されています。メインダイヤルではアウトサイズデイトとローマ数字の間、サブダイヤルでは内側と外側の表示部分を分けています。
職人技による仕上げがされた新たな自社製キャリバー
サファイアクリスタル製ケースバックからは、新開発のランゲ自社製キャリバーL122.2の複雑な構造と高度な仕上げを見ることができます。手巻きムーブメントを構成する640個のパーツには、目に見えない部分にもA.ランゲ&ゾーネならではの仕上げが施されています。ハンドエングレービングが施されたテンプ受けとスワンネック形のバネが美しさを際立たせます。洋銀製の4分の3プレートにはブラックロディウム仕上げのエングレービングが施され、ゴールドシャトンが表面を飾ります。
リピーター機構と永久カレンダー機構の大部分はダイヤルの下に隠されていますが、ハンマー打ち機構の重要な要素である2つのゴングと2つのハンマーは見事な美しさです。ハンマーにはブラックポリッシュなどの手作業による精巧な仕上げが施され、光の反射が特徴的です。香箱受け、遠心式ガバナーブリッジ、ハンマーブリッジにはサンバースト仕上げが施され、視覚的な存在感を放ちます。遠心ガバナーは高速で回転し、打鐘の均一なリズムを保ちます。

ランゲの自社製キャリバーにはチラネジテンプと自社製フリースプリング式ヒゲゼンマイが搭載され、香箱には最大72時間のパワーリザーブが蓄えられます。直径40.5mm、厚さ12.1mmのプラチナ製ミニッツリピーター・パーペチュアルには、フォールディングバックル仕様の手縫いブラックアリゲーターベルトが付属。世界50本限定で、一部のA.ランゲ&ゾーネ ブティックでのみ取り扱われます。
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