マックスマーラパリから南仏へ、マリナリナルディ 2025年春夏コレクションを発表

2025.02.08

カテゴリ: 新作

マックスマーラパリから南仏へ、マリナリナルディ 2025年春夏コレクションを発表

マリナリナルディの2025年春夏コレクションは、フランスならではの美しさを映し出すデザインが特徴です。目を奪うような景色、詩情あふれる雰囲気、そして洗練を極めた女性たちの姿がインスピレーションの源となり、シックで独自の魅力を放つスタイルが生み出されています。

コレクションの前半は、パリという都市へのオマージュです。賑わいに満ちたカフェや壮麗な大通り、風情のある小道、堂々たる建築物、そしてアートのように美しく調えられたインテリアが、このコレクションの世界観を形作っています。また、「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」というコレクション名は、1960～70年代にフランスの自由な精神を象徴する存在となったジェーン・バーキンとセルジュ・ゲンズブールの名曲に由来。その楽曲が持つセンシュアルで挑発的なムードが、時代を超えて愛されるフランスのスピリットとともに表現されています。

パリの街並みを軽やかに歩くマリナリナルディウーマンがまとうのは、端正なダブルウールのコートや、しなやかで上質なナッパレザーのアウター。そこに、エレガンスを際立たせる小花柄を施したシルクやコットンのドレス、構築的なシルエットのテーラードパンツスーツ、そしてタイムレスな魅力を持つトレンチコートが揃います。さらに、フェミニンなペンシルスカートには、コンパクトなミニジャケットを合わせたり、ランジェリーに着想を得たシースルーのレースブラウスを重ねたりすることで、洗練されたムードの中にセンシュアルなエッセンスを加えています。

カラーパレットは、ネイビーブルー、ブラック、オフホワイトといったシックなベースカラーを軸に、パウダーピンク、キャメルブラウン、アーモンドベージュを加えた柔らかなトーンが印象的です。そこに、エメラルドグリーンやホットピンクのアクセントカラーが差し込まれ、コレクション全体に華やかさとエネルギーをもたらしています。

装いを完成させるのは、洗練されたアクセサリーの数々です。クラッチバッグとしても活躍するグリーンのショッパー、シャープなラインが美しいブラックのスティレットヒールパンプス、エッジィなスネーク柄のキトンヒールスリングバック、ウエストを美しく引き立てる極細ベルト、そして輝きを添えるクリスタルがあしらわれたレトロなイヤリングやチョッカーなど、どれも今シーズンのマストハブアイテムです。

コレクション後半では、舞台を南仏ミディ地方へと移します。地中海沿岸に広がるプロヴァンスやコート・ダジュールの美しい風景の中に、フレンチエレガンスの象徴として愛されるブリジット・バルドーの精神が宿っています。彼女が持つ自由なスタイルや、フェミニンな魅力が、今シーズンのデザインに息づいています。

地中海の陽光が降り注ぐなか、マリナリナルディウーマンが選ぶのは、爽やかなリネンジャケットや、ロマンティックなフローラルプリントが印象的なエアリーなドレス。ピンクやミントグリーン、アーモンドベージュに、深みのあるダークチョコレートブラウンを組み合わせたカラーパレットが、夏の装いに自然と調和する柔らかなニュアンスを与えます。白を基調としたドレスやブラウス、ジャケット、ショートパンツといったアイテムには、ロマンティックなプリントと洗練されたシルエットが融合。リラックス感とエレガンスが共存するスタイルが提案され、まるでサントロペの空気を纏うようなムードが漂います。