ブルガリセルペンティに宿る新たな鼓動、自社製新ムーブメント「BVS100 レディソロテンポ」

2025.01.26

カテゴリ: 新作

ブルガリセルペンティに宿る新たな鼓動、自社製新ムーブメント「BVS100 レディソロテンポ」

古代ギリシャ・ローマ時代から、人々の畏敬を集めてきた蛇。大いなる宇宙の周期的リズム、そして永遠の再生を象徴するその存在は、2025年の干支、巳年に誕生したブルガリの自社製自動巻きムーブメントによって、メゾンを代表するアイコン「セルペンティ」の伝説に、新たな進化をもたらします。

長年にわたる、綿密な開発の結実として誕生した、新ムーブメント「BVS100 レディソロテンポ」。それは、ブルガリにとって、新たなマイルストーンとなるものです。メゾンの象徴「セルペンティ」のヘッドの形状に完璧に収まるよう、新たに開発、設計されたこのムーブメントは、ジュエリーとウォッチメイキング、その双方におけるブルガリの卓越した専門性を体現しています。スイスにあるブルガリのマニュファクチュールで、何十年にもわたり蓄積された専門知識を反映し、完全に新しく設計され、組み立てられた、このムーブメントには、技術の粋が尽くされています。

「オクト」や「ブルガリ・ブルガリ」といったアイコンで確立された、卓越した伝統を基盤とする新キャリバー。それは、「セルペンティ」においても、ウォッチメイキングの世界におけるブルガリの地位を、さらに確固たるものとするでしょう。「ピコリッシモ」、そしてマーケットで最も小さなトゥールビヨンの一つである「BVL150 キャリバー」と並び、「BVS100 レディソロテンポ」は、「セルペンティ」の多用性をさらに拡げました。

これらのムーブメントによって、「セルペンティ」は単なるジュエリーとしてのアイデンティティを超越し、無数の表現を可能にする、真のウォッチへと昇華しました。そして、新ムーブメントを搭載した「セルペンティセドゥットーリ」と「セルペンティトゥボガス」は、ブルガリが誇る、卓越した時間のエッセンスを体現しています。

レジェンドである「セルペンティ」にもたらされた驚異的進化

「セルペンティは、単なるシグネチャーを超え、それ以上の存在なのです」。ブルガリウォッチプロダクトクリエイションエグゼクティブディレクター、ファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニは、そう語ります。

古代ギリシャ・ローマの芸術と文化にその起源を持つ、神話的な魅力に満ちた蛇。それは、長い年月をかけてブルガリを魅了し続け、無限の創造性の世界を切り拓く、インスピレーションの源泉となりました。かのクレオパトラが身に着けていた、古代ローマ時代の華麗なジュエリー。そこから着想を得た「セルペンティ」は、女性らしさの変容のエッセンスを体現し、常に新しい表情で、人々を魅了し続けています。

「セルペンティセドゥットーリ」のブレスレットは、第二の皮膚のごとく、腕に自然に馴染みます。それは、鱗を模した六角形の連なり。1948年、機械式ウォッチとして初めて発表された当時、「セルペンティ」には、その時代で最も優れたムーブメントが搭載されていました。そして今、ブルガリは、2020年のトゥールビヨン、2022年のピコリッシモに続き、ル・サンティエの自社工場で製造された、完全自社開発の「BVS100 レディソロテンポ」を携え、新たな歴史の幕を開けます。

2025年、巳年に発表された「BVS100 レディソロテンポ」は、人々を惹きつけてやまない「セルペンティセドゥットーリ」の魅力を、さらに高みへと引き上げます。時、分、秒を表示するダイヤルには、「Automatic」の文字が。それが、新しいムーブメントの搭載を静かに物語ります。サファイアのケースバックからは、7枚の蛇の鱗をモチーフに装飾されたローターの美しい動きを覗き見ることができ、ベゼルに配されたダイヤモンドが、この新たな偉業に、さらなる輝きを添えています。身に着ける者の動きを、駆動力へと変換するこのウォッチは、「セルペンティ」が象徴する、永遠の再生を体現するタリスマンとしての役割を、強く感じさせてくれるのです。

進化を遂げた「セルペンティ」のケース。その優美でなめらかな曲線は、フェミニティを湛えています。カボションカットのルベライトをあしらったリューズを操作することで、ケース内に収められた、新たな傑作ムーブメントとの、繋がりを感じることができるでしょう。

レディソロテンポ：恒久なるメカニカル

「BVS100 レディソロテンポ」は、ソロテンポムーブメントや「オクトフィニッシモ」で培われた、ブルガリの比類なき専門技術を示すものです。3年間の開発期間を経て誕生した「レディソロテンポ」は、最高水準の精度と機能を満たしています。時、分、秒を表示するソロテンポディスプレイを備えた、高性能かつエレガントなこのキャリバーは、直径わずか19mm、厚さ3.90mm、重さわずか5g。その小さな体に、驚異の50時間のパワーリザーブを搭載しています。そのコンパクトなラウンドデザインは、「セルペンティ」の曲線とシームレスに融合。そして、ブルガリの他のクリエイションへの搭載も、視野に入れています。

将来的に、「BVS100 レディソロテンポ」は、LVMHグループ内の他メゾンでも使用可能となる予定です。スイスのブルガリ、ル・サンティエ工房にて製造されているこのムーブメントは、ゼニスのムーブメントマニュファクチュールで製造されることとなります。ブルガリは、LVMHが確立した製造エコシステムを通じ、スイスウォッチメイキングの卓越性とクラフツマンシップに貢献できることを、誇らしく感じています。

ローターを飾るのは、7枚の蛇の鱗をモチーフにした装飾。シースルーケースバック越しに美しく輝くこの繊細なモチーフは、ムーブメントの背景にある独創性とストーリーを称え、ウォッチメイキングの伝統への、ブルガリの想いを表しています。そして同時に、ジュエラーのDNAに忠実な、ブルガリならではのエレガンスを際立たせています。

「レディソロテンポ」によって、「セルペンティ」は、タイムレスな変貌を遂げました。それは、時を優雅に刻み、世代を超えて、確かなパートナーとなってくれる、アイコニックなタイムピース。ウォッチを纏った人の動きを、そのエネルギー源とし、時を刻み続けるのです。「レディソロテンポ」の安定した鼓動、そして、人々を惹きつける「セルペンティセドゥットーリ」と「セルペンティトゥボガス」の融合。それらは、抗い難い魅力を放つタリスマンを誕生させました。このムーブメントの鼓動は、時間との触れ合いを通して、物語を紡ぎ、人生における、かけがえのない瞬間の証人となるのです。