2024.12.07
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フェンディ ルイス・ケメノエとのコラボによる謎めいた魅力「アエニグマ」コレクションを発表
フェンディは、デザインマイアミ2024において、ロンドンを拠点に活動するデザイナー、ルイス・ケメノエを迎えました。彼の独自の感性と、ローマのラグジュアリーメゾンとしてのフェンディの伝統が融合した、特別な作品が生み出されました。
ケメノエは「アエニグマ」コレクションを完成させるにあたり、ローマの美術館や植物園、フェンディ本社であるイタリア文明宮、そしてトスカーナ郊外に位置する「フェンディ ファクトリー」などを訪れ、多岐にわたるリサーチを行いました。コレクション名「アエニグマ」は、ラテン語で「謎」や「パズル」、英語で「理解や説明が難しいもの」を意味する「enigma」という、二つの言葉を掛け合わせた造語です。
「アエニグマ」コレクションは、その制作過程を深く考察することができます。例えば、ボックスジョイントは、構造的な技術としてだけでなく、フェンディの象徴である「FF」ロゴモチーフを自然に組み込むための方法としても用いられています。また、フェンディのアトリエにあるジャケットの型紙は、ケメノエの作品の特徴である木材のパッチワークへと姿を変え、ローマの街に広がる松の樹皮は、真鍮やアルミニウムといった素材に生まれ変わっています。
コレクション全体、そして個々の作品において、物質の二面性が表現されています。有機的な木材や石などの素材と、金属のような加工物質が組み合わされているのです。例えば、二脚のフェンディ チェアには、それぞれ真鍮とアルミニウムが用いられています。
コレクションは、二脚のチェア、キャビネット、二枚のウォールパネル、三つのランプ、コーヒーテーブル、そしてフェンディのアイコニックなバッグ「ピーカブー ソフト」で構成されています。
ルイス・ケメノエによって再解釈された「ピーカブー ソフト」ミディアムは、フェンディの職人によってジャケットパターンに沿ってカットされたレザーを組み合わせることで、彼独特のパッチワークを表現しています。内部構造には「アエニグマ」コレクション全体で使用されている木材が用いられ、家具に使われている真鍮とシルバーのネジが、メタルパーツとしてのつながりを強調しています。「ピーカブー ソフト」バッグを開くと、内側には隠された木材のテクスチャーが現れます。
作品説明
■「フェンディ パッチワーク クラブ チェア(FENDI patchwork Club Chair)」ゴールド
幅1000mm x 奥行1100mm x 高さ700mm
素材:真鍮、ダークティンバー、合板
光沢のある真鍮製のクラブチェアは、暗い色の木材でベニヤ仕上げが施されています。パッチワーク部分はフェンディのアトリエにあるジャケットの型紙をアレンジしたもので、「FF」ロゴモチーフが組み込まれています。
■「フェンディ パッチワーク クラブ チェア(FENDI patchwork Club Chair)」シルバー
幅1000mm x 奥行1100mm x 高さ700mm
素材:アルミニウム、ライトティンバー、合板
ゴールドバージョンと対になるシルバーバージョンも登場します。フェンディのアーカイブコレクションの旅行かばんから着想を得たシルバーラウンジチェアは、もう一つのカラーバリエーションとして、ゴールドバージョンを補完するだけでなく、会話のきっかけとなるでしょう。
■「ガレリア キャビネット(Galleria Cabinet)」
幅1390mm x 奥行495mm x 高さ890
素材:アラバスター、サペリ、真鍮、アルミニウム
硬いサペリ材で作られたキャビネットは、ボックスジョイントによって四つの側面がしっかりと固定されています。このボックスジョイントは、真鍮とアルミニウム製の連結した「FF」ロゴをまとめる役割も担っています。表面にはアラバスターの破片が埋め込まれており、ローマの彫刻に見られる主要な素材へのオマージュとなっています。
■「ジャケット パターン ウォールパネル(Jacket Pattern Wall Panel)」1&2
1.幅1000mm x 高さ1000mm x 奥行60mm
2.幅1250mm x 高さ1000mm x 奥行60mm
アルミニウム製の壁掛けパネルは、バックライトで照らされたバールウッドが、服の型紙の形にカットされています。
■「オーガニック フォームド ランプ(Organic formed lamps)」
3つのコレクション
1.幅570mm x 奥行470mm x 高さ400mm
2.幅570mm x 奥行760mm x 高さ400mm
3.幅1100mm x 奥行690mm x 高さ500mm
真鍮とアルミニウムを用いたランプのコレクションは、有機的なフォルムで、バールウッドを通して光を放ちます。
■「ボックス ジョイント コーヒーテーブル(Box joint coffee table )」
サイズ:幅900mm x 奥行700 mm x 高さ150mm
サペリ材の厚板は、手作業で削られた端を持ち、連結されたダブル「FF」ロゴモチーフがかみ合うボックスジョイントでつなぎ合わせています。
■「フェンディ『ピーカブー ソフト』バッグ(FENDI Peekaboo Soft bag)」
ミディアムサイズ
ルイス・ケメノエは、イギリス・ケント州(Kent)グレーブゼンド(Gravesend)生まれの家具デザイナー兼制作者で、現在はロンドンを拠点に活動しています。彼の作品には、機能性を保ちながらも、わずかに破壊的な要素を取り入れたいという情熱が表現されています。作品の形態は、素材と有機的な形から影響を受けることが多く、制作という行為を通して直感的な探求を続けています。セントラル・セント・マーチンズ(Central Saint Martins)でファインアートの学士号を、その後ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art)で修士号を取得したルイスは、機能的なものに魅了され、建築、ファッション、デザインから影響を受けながら家具制作を始めました。
@lewiskemmenoe
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