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グッチ 過去・現在・未来を巡る旅へ、GUCCI COSMOS 京都で開幕

 
Courtesy of GUCCI


グッチの歴史と創造性を体感できるエキシビション「Gucci Cosmos」が、いよいよ京都市京セラ美術館で開幕します。上海とロンドンでの成功を経て、グッチ日本上陸60周年という節目の年に開催される本展は、ブランド誕生の地フィレンツェと姉妹都市である京都、そして日本との深い絆を称える特別な機会となります。1921年の創業から現在に至るまでのグッチの軌跡を、イマーシブな展示を通して体感できる、他に類を見ないエキシビションです。

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グッチのアイコニックなデザインの数々は、どのようにして生まれたのでしょうか? 本展では、100年以上受け継がれてきたグッチのコードとスピリットに着目し、時代を超えて愛されるデザインの秘密に迫ります。歴代のクリエイティブ・ディレクターやデザイナーたちが、どのようにして過去のアーカイブからインスピレーションを得て、新たな解釈を生み出してきたのか。その創造性の源泉を探ります。また、イタリアの卓越したクラフツマンシップと伝統を革新し続けることで、グッチが時代を映し出し、社会や美意識の変化を牽引してきた軌跡も明らかにします。さらに、フィレンツェのアーカイブ収蔵拠点から厳選された歴史的な逸品やシンボルも展示。開催地である京都独自の視点を取り入れ、グッチのグローバルな影響力と日本の伝統文化を融合させた展示にもご期待ください。

グッチと日本の絆を祝うアニバーサリーイヤーである2024年。グッチは、様々なプロジェクトやイベントを通して、日本への感謝の気持ちを表明してきました。3月には、東京タワーをグッチの象徴カラーであるグリーンとレッドでライトアップ。8月には、グッチ銀座 ギャラリーにて「Bamboo 1947: Then and Now バンブーが出会う日本の工芸と現代アート」展を開催し、ヴィンテージの〔グッチ バンブー 1947〕バッグと日本の伝統工芸、現代アートの融合による新たな創造性を披露しました。そしてこの秋には、京都 西陣織の老舗HOSOO(細尾)とのコラボレーションによる「Gucci Nishijin」プロジェクトの第3章を発表。日本の伝統的な職人技とグッチの革新的なデザインを融合させた数量限定ハンドバッグを発売しました。そして、この一連のプロジェクトのフィナーレを飾るのが、本展「Gucci Cosmos」です。

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「Gucci Cosmos」は、英国の著名なコンテンポラリーアーティストであるエス・デヴリンが考案・デザインし、イタリアのファッション研究家であり評論家のマリア・ルイーザ・フリーザがキュレーションを手がけたイマーシブな展示です。グッチの過去、現在、未来を巡る、遊び心あふれる旅へと誘います。展示の中心となるのは、15世紀に建てられたフィレンツェのパラッツォ・セッティマンニに収蔵されているグッチの貴重なアーカイブの数々。多くの未公開品を含むこれらのアーカイブは、グッチのクリエイティブチームにとって、今もなお尽きることのないインスピレーションの源泉となっています。各展示ルームでは、1921年のブランド創設以来変わることなく継承されているブランド理念と、絶え間なく刷新され続けるインスピレーションとクリエイティビティを、多様な側面から紹介します。

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エス・デヴリンは、次のように述べています。「昨年、京都の街並みや寺院、そして京都市京セラ美術館の荘厳な回廊を歩いた時、フィレンツェと京都を繋ぐ何かを感じました。それは、手仕事に対する想いや精神性のようなものです。美術館のコレクションに収蔵されている、淡い色彩で描かれた月や馬、竹林の絵画は、アイコニックでありながら進化を続けるグッチのクリエイションと共鳴しているように感じます。また、1947年に誕生したグッチの革新の象徴である、カーブしたバンブーハンドルを持つバッグにも、グッチのルーツと日本の繋がりを感じました。『Gucci Cosmos』は、上海では航空機工場、ロンドンではザ・サヴォイ ホテルに近いブルータリズム建築を舞台に、それぞれの空間と対話してきました。美術館を舞台とするのは今回が初めてです。展示ルームや回廊、そしてそこに展示された品々には、それぞれに声があり、私たちが見ていないところで互いに語り合っているのだと私は信じています。それは、私たちの耳には聞こえない言語で。京都市京セラ美術館で『Gucci Cosmos』を訪れる人々には、何十年もの間、同じルーツや想い、願いを共有してきた品々が、この場所で初めて出会い、対話しているような感覚を味わってほしいと思っています」。

マリア・ルイーザ・フリーザは、次のように語っています。「グッチの歴史を探求するこのプロジェクトは、私にとって毎回新たな発見と独自の視点を与えてくれる貴重な経験です。100年以上にわたり、ファッションをはじめとする視覚文化のアイコン的な存在であり続けるグッチ。その歴史を、衣服、オブジェ、そして時代背景といった多様な視点から紐解き、さらに開催都市の雰囲気に合わせて変化するエキシビションとして展開できることは、大きな喜びです。京都市京セラ美術館という歴史と格式のある場所で、新たな解釈を加え、より豊かな体験を提供できるよう再構築することは、大変刺激的な挑戦でした。『Gucci Cosmos』は、グッチの起源と未来を繋ぐ、絶え間ない革新の歴史をイマーシブに体験できるエキシビションです」。

Time Maze – 時の迷宮

エキシビションの入り口には、エス・デヴリンがデザインした万華鏡のような構造体が、来場者をグッチの豊かな歴史へと誘います。この活気あふれるゲートウェイをくぐり抜けると、最初の展示ルーム「Time Maze」が広がります。そこは、ブランドの進化をイマーシブな体験を通して探求する旅の始まりです。移り変わるインスタレーションのパターンが、グッチオ・グッチの誕生から、サバト・デ・サルノの時代までのタイムラインを映し出し、時の迷宮へと導きます。「Time Maze」は、同心円状に配された3つのセクションで構成されています。各セクションには、グッチがカリスマ性とアイデンティティを確立した重要な瞬間やアイテムが展示され、来場者はグッチの過去、現在、未来をそれぞれの視点で感じ取ることができます。進化を続け、未来を体現するグッチ アーカイブのダイナミックな本質が表現された空間を、自由に探索してみましょう。引き出しや棚、展示ケース、ボックスに収納された資料を、ご自身の目で発見してください。例えば、1920年代後期のワックス仕上げが施されたキャンバス製スーツケースは、グッチオ・グッチがロンドンのザ・サヴォイ ホテルでの経験からインスピレーションを得て、ラゲージの製造からブランドをスタートさせたことを彷彿とさせます。また、〔グッチ ブロンディ〕バッグの前身である1970年代のバッグは、エレガントで機能的なデザインを求めた時代のスピリットを反映しています。さらに、1969年のフローラ プリントのシルクドレスは、1966年の誕生以来、時代を超えて愛され続けているフローラの進化を示し、グッチの尽きることのないクリエイティビティを象徴しています。

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Zoetrope – 乗馬の世界

乗馬の世界とグッチの深い繋がりを称える展示ルームでは、グッチの歴史を通して表現されてきた乗馬にまつわるインスピレーション源やアイテムの数々を紹介します。円形の空間を取り囲むように設置された大型スクリーンには、迫力のある映像が映し出され、疾走する馬の蹄の音と、馬の鼓動のリズムに合わせて、乗馬にまつわる言葉が朗読されます。展示されているアーカイブアイテムは、乗馬の世界とグッチの様々なシグネチャーモチーフが、どのようにイマジネーションをかき立ててきたのかを示しています。例えば、1953年にアルド・グッチがローファーを飾るハードウェアとして取り入れ、瞬く間にグッチのシグネチャーとなった、ダブルリングとバーからなるホースビット。そして、馬にサドルを固定するための腹帯からインスピレーションを得た、グリーン・レッド・グリーンのウェブ ストライプなど、乗馬の世界とグッチの創造性が見事に融合したアイテムの数々をご覧ください。

アーカイブアイテムを通して、ホースビット ハードウェアがオリジナルのローファーから、サバト・デ・サルノのデビューを飾った2024年春夏 ウィメンズ ファッションショーに登場したプラットフォーム ローファーへと進化を遂げる軌跡を辿ることができます。サバトは、このローファーをウェブ ストライプをあしらったプレシャスレザーのジャケットとキュロットに合わせて発表しました。さらに、1960年代後半のオリジナルGGキャンバス製ドレスに施されたメタルの馬蹄のディテールからも、乗馬の世界とグッチの歴史の深いつながりを感じ取ることができます。

Echoes – クリエイティビティの系譜

この展示ルームでは、1970年代から現在までのグッチのコレクションをまとったマネキンたちが、まるでランウェイを歩くモデルのように展示されています。これらのルックは、シーズン(年代)ごとではなく、カラーやインスピレーションによって並べられています。そのため、時代を超えた新たなつながりが生まれ、まるでマネキンたちが時空を超えてダンスをしているかのような錯覚に陥ります。グッチが、自らの価値観、伝統、現代性とのクリエイティブな対話を絶え間なく続けていること、そしてファッションは美しさだけでなく社会的な変革をも促すことができるというブランドの信念が、力強く表現されています。例えば、2024年のゴールデングローブ賞授賞式でテイラー・スウィフトが着用した、サバト・デ・サルノによるグリーンのドレスは、昼夜を問わないエレガンスというグッチのコンテンポラリーなビジョンを体現しています。アレッサンドロ・ミケーレは、2020年秋冬 コレクションのファッションショーでGGパターンを用いて、グッチのコードを現代的に解釈しました。2003年に発表されたトム・フォードによるイエローのプリント入りシルク製のキモノドレスからは、日本文化の影響が感じられます。フリーダ・ジャンニーニが2012年にデザインしたチェーン刺繍を施したフラッパードレスは、繊細な美しさを湛え、1996年にトム・フォードが手がけたユニセックスのスーツは、享楽主義的な魅力に満ちています。

Leisure Legacy – ライフスタイル賛歌

「Leisure Legacy」と名付けられた華やかな空間に足を踏み入れると、レジャーとファッションの繋がりをリードしてきたグッチの輝かしい伝統に触れることができます。グッチの歴史に深く織り込まれたレジャーとファッションの物語。1970年代に誕生したGGパターンのテニスバッグは、グッチが長年にわたってテニスの世界からインスピレーションを得てきたことを物語っています。1988年に作られた精巧な馬のサドルは、乗馬の世界との深いつながりを象徴しています。1960年代のアーカイブであるレオナルド プリントをあしらったヘンプ製のピクニックセットもあります。これらのアーカイブは、スポーツの世界やライフスタイルに対するグッチの揺るぎない情熱を、多様な表現で示しています。これらの魅力的なアイテムの隣には、京都市京セラ美術館のコレクションから選ばれた、日本における余暇や屋外での楽しみを描いた作品が展示されています。稲垣稔次郎(いながき としじろう)による《牡丹之図和紙糊絵屏風(ぼたんのず わしのりえ びょうぶ)》(1943年)の咲き誇る牡丹の花と木々、梥本一洋(まつもと いちよう)の《髪》(1931年)に漂う静寂さ、海辺のテラスに集う女性たちのひとときを描いた中村研一(なかむら けんいち)の《瀬戸内海》(1935年)、菊池契月(きくち けいげつ)の筆が黒栗毛の馬の姿を優美に描き出した《紫騮(しりゅう)》(1942年)、丹羽阿樹子(にわ あきこ)の《ゴルフ》(昭和初期)の鮮やかな描写など、すべての作品が、暮らしとレジャーの密接な繋がりや、人々が追い求めるシンプルながらも奥深い喜びを表現しています。

Bamboo – バンブーの世界

「Bamboo」の展示ルームに足を踏み入れると、グッチを象徴するクリエイションのひとつ、〔グッチ バンブー 1947〕バッグの起源を辿る旅が始まります。1947年に誕生したこのバッグは、その名の通り、竹をハンドルに用いたデザインが特徴です。美しい曲線を描くシルエットは、馬のサドルの輪郭を模しており、乗馬の世界からインスピレーションを得たグッチの革新的な精神を体現しています。ここでは、様々な素材と形で制作された〔グッチ バンブー 1947〕バッグが一堂に会します。レザー、キャンバス、ラフィアなど、多様なマテリアルで仕立てられたバッグは、それぞれに個性的なプリントやパターンをまとっています。例えば、1960年代初頭のヘンプキャンバスにバイアデラ ストライプを施したバッグは、当時のデザインスピリットを反映した、目を引く逸品です。オリジナルのレザーバッグのシルエットと構造を継承しつつ、ディテールへのこだわりとともに進化を遂げてきたこれらのバッグは、〔グッチ バンブー 1947〕の多様性とタイムレスな魅力を証明しています。グッチの日本上陸60周年を記念したコラボレーションプロジェクト「Bamboo 1947: Then and Now」の一環として、日本の伝統工芸作家とコンテンポラリーアーティストがヴィンテージの〔グッチ バンブー 1947〕バッグに新たな命を吹き込んだ作品も展示されています。グッチ銀座 ギャラリーで開催されたエキシビションでは、日本が誇る伝統工芸の継承者たち、彫金家で人間国宝の桂盛仁(かつら もりひと)氏、陶芸家の中里博恒(なかざと ひろつね)氏、塗師の渡慶次愛(とけし あい)氏に加え、コンテンポラリーアーティストである画家の八重樫ゆい(やえがし ゆい)氏、写真家の森山大道(もりやま だいどう)氏、画家の横山奈美(よこやま なみ)氏が、それぞれの美学と匠の技で、主に1980年代と1990年代のヴィンテージバッグに新たな息吹を吹き込み、60点の作品を創り上げました。その中から、森山氏と横山氏の作品は、ミラノで開催されたグッチ2025年春夏 ウィメンズ ファッションショーのランウェイでも披露されました。さらに、日本の伝統工芸とグッチのアイコンバッグとの対話から生まれた、仙台平、伊勢型紙を用いた甲州印伝、西陣織のHOSOOとのコラボレーションによる作品も展示されています。メインウォールには、竹から生まれ月へと帰っていったかぐや姫の物語を彷彿とさせる映像が映し出され、その上部には、アームが波打つように動き、竹林が風にそよぐ様子を表現したインスタレーションが設置されています。〔グッチ バンブー 1947〕バッグの魅力をさらに引き立てるのが、京都市京セラ美術館のコレクションである井上流光(いのうえ りゅうこう)による作品《籔(やぶ)》(1940年)です。竹林を描いたこの屏風は、〔グッチ バンブー 1947〕バッグと自然の世界との対話を生み出し、マテリアル、クラフツマンシップ、そして人々の暮らしを豊かに育む伝統文化の融合を象徴しています。

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Red Threads – グッチの絆

鮮やかな赤で彩られたこの展示ルームは、運命の赤い糸で結ばれた二人の出会いを表現した空間です。日本では、誰もが人生に影響を与える運命の相手と目に見えない赤い糸で結ばれているという言い伝えがあります。この展示では、様々な表情を見せる赤で表現されたウェアやアクセサリー、オブジェを通して、グッチの伝統を紡いできた数々の要素が、赤い糸で繋がっていることを表現しています。1999年秋冬コレクションのパテントレザー ジャケットや、現在の〔グッチ ホースビット 1955〕バッグと同じホースビット ハードウェアを飾ったアーカイブ バッグなど、ここに集められたアイテムは、グッチの歴史を物語っています。赤は、グッチの歴史において繰り返し登場してきた色であり、過去と現在を繋ぐ“fil rouge(赤い糸)”といえます。クリエイティブ・ディレクター、サバト・デ・サルノは、深みのある赤を「グッチ ロッソ アンコーラ」と名付け、グッチの新たなシグネチャーカラーとしました。サバトは、グッチでのデビュー コレクションとなった2024年春夏コレクションのランウェイで、クリスタルのロングビーズをあしらったスカートなど、多くのルックをこの赤で彩りました。グッチの伝統と共鳴するグッチ ロッソ アンコーラは、既存の枠にとらわれない大胆さと、タイムレスなエレガンスを兼ね備えています。この展示ルームは、思いがけないものを永遠の美や革新のシンボルへと昇華させるグッチの力を示すとともに、ブランドの自由な精神と無限のエネルギーを表現しています。

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Gucci Cosmosは2024年10月1日から12月1日まで、京都の京都市京セラ美術館で開催されます。

#GucciCosmosKyoto

謝辞

グッチ クリエイティブ·ディレクター サバト・デ・サルノ

「このプロジェクトの実現に協力してくださった関係各位、そしてグッチの仲間たちに心より感謝を捧げます。私たちもまたその一部である、100年を超えるグッチの歴史をともに祝福しましょう」

SPECIAL THANKS

京都市
京都市京セラ美術館
フィレンツェ市

 
 
 
 
 
 
    

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