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コーチのクリエイティブ・ディレクター、スチュアート・ヴィヴァースが、チャールズ3世の公式誕生日を祝う叙勲で大英帝国勲章を受章

コーチのクリエイティブ・ディレクターであるスチュアート・ヴィヴァースは、ファッション分野における功績やイギリスとアメリカのクリエイティブな関係を深めた貢献が認められ、大英帝国勲章4等勲爵士 (OBE・オフィサー) を受章しました。ヴィヴァースはイギリス出身です。

この受章は、イギリス国王チャールズ3世の公式誕生日を祝う叙勲で行われます。ヴィヴァースは、アメリカのファッションブランドであるコーチのクリエイティブ・ディレクターとして初めて、大英帝国勲章オフィサーの栄誉を受けることとなり、後日予定されている王室受勲式で正式に叙勲されます。
 
ヴィヴァースは、「チャールズ3世からこの勲位をいただくことができ、とても光栄に思います。自分が生まれ育った国、自分を迎え入れてくれた国、そしてクリエイティブな仕事とのつながりが、私の人生にとって非常に重要です」と述べました。
 
1973年にヨークシャーで生まれたヴィヴァースは、イングランド北部で育ち、ロンドンのウェストミンスター大学でファッションデザインを学びました。1996年に卒業後、カルバン・クラインやボッテガ・ヴェネタ、ジバンシィ、ルイ・ヴィトンなどでデザイナーとしてのキャリアを積みました。その後、マルベリーとロエベでクリエイティブ・ディレクターを務め、2006年にはマルベリーでの功績が認められ、英国ファッション評議会の「アクセサリー・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」に選出されました。
 
ヴィヴァースは2013年にコーチのクリエイティブ・ディレクターに就任し、ブランド初のレディ トゥ ウェア コレクションを発表しました。彼の優れたデザインセンスと若者文化を捉える鋭い感性は、国境を超えて共感を集め、ブランドのセールスを好調に保っています。2017年には、アメリカファッションデザイナー協議会 (CFDA) の「アクセサリー・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」と、アメリカアパレル&フットウェア協会 (AAFA) の「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。
 
2021年には、コーチのアイコンバッグ「ローグ(Rogue)」のデザインで「殿堂入りデザイン優秀賞」を受賞しました。ヴィヴァースは、コーチのクリエイティブ・ディレクターとして、ブランドのデザインに対する自らのビジョンを持ち続け、サステナビリティ(持続可能性)とサーキュラリティ(循環性)の視点からものづくりを再定義してきました。 
 
コーチのCEO兼ブランド・プレジデントであるトッド・カーンは、「スチュアートのクリエイティブなリーダーシップは、コーチのブランドとしての進化や企業としてのあり方に欠かせないものです。今回の受章は、ファッション界や様々な文化における彼の貢献を称えるものですが、私たちは彼がまだその本領を発揮し始めたばかりだと考えています。彼を心から誇りに思っています」と述べました。
 
現在、ヴィヴァースは結婚相手のベンジャミン・サイドラー、子供のリヴァーとヴィヴィアンと共にニューヨークのアッパーウエストサイドに住んでいます。また、イギリス湖水地方のパターデール村にも家があります。
 
イギリスの叙勲制度は、卓越した業績と国家への貢献を称えるもので、外務・英連邦・開発大臣の助言に基づきイギリス国王によって授与されます。大英帝国勲章は1917年に創設されました。
 
 
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