2024.06.17
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フェンディ、「バゲット」の「ハンド・イン・ハンド」プロジェクトがスコットランドへ
フェンディ（FENDI）は、極上のクラフツマンシップを追求する「バゲット（Baguette）」の「ハンド・イン・ハンド（hand in hand）」プロジェクトの一環として、スコットランド（Scotland）への進出を発表しました。このプロジェクトでは、豊かな織物のヘリテージを称えるために、スコットランドのプリックリー・シスル（Prickly Thistle）とコラボレーションし、ユニークなバッグを創り上げます。
スコットランドのハイランド地方を拠点とするプリックリー・シスルは、クレア・キャンベル（Claire Campbell）によって創設されました。クレアの哲学である「近隣地域の自然由来の原料を用い、最小限の生産で長く愛される製品を作る」という理念は、フェンディの「ハンド・イン・ハンド」プロジェクトと深く共鳴しています。
2020年にイタリア国内で始まり、アメリカ、日本、中国、マダガスカル、スコットランドへと広がったフェンディのこの草の根パートナーシッププロジェクトは、アクセサリーとメンズウェア部門のアーティスティックディレクター、シルヴィア・フェンディ（Silvia Venturini Fendi）によってデザインされました。「バゲット」バッグは、1997年に誕生し、瞬く間にメゾンのアイコンとなったデザインで、絶えず進化しながらもその存在を明確に示すキャンバスです。 フェンディ「ハンド・イン・ハンド」プロジェクトは、地元の工芸を用いて「バゲット」バッグを再解釈し、芸術的価値を持つ装飾品を作ることを目的としています。このプロジェクトを通じて、さまざまなアトリエやワークショップに制作を依頼し、職人たちのクラフツマンシップやクリエイティビティを保存・継承する重要なステップとなります。
スコットランドの伝統的なタータンは、自分が属するクラン（Clan／氏族）や企業、家族、地域を示すシンボルとして機能し、自尊心や誠実さ、アイデンティティを表現します。クランとは、血縁関係のある人々の集団を指し、そのメンバーに帰属意識と共通の財産を提供します。このような価値観は、フェンディにとっても大切なものであり、メゾンに受け継がれています。
クランタータンは、地域で入手可能な天然染料を用い、地元の織り手によって織り上げられます。1815年に正式な命名と登録が始まり、現在ではスコットランドタータン登記所（Scottish Register of Tartans）がこの伝統を守り、スコティッシュタータンの保存と促進を行っています。クレア・キャンベル率いるプリックリー・シスルは、ロゴや言葉、数字、重要な日時や出来事を象徴するシンボルをツイル生地に織り込むことで、タータンの歴史的意義を高めます。この技術は、パターンを通じて物語を紡ぎ、カスタムメイドのクラフツマンシップのエッセンスを注ぎ込みます。
フェンディとプリックリー・シスルは、スコットランドのクランのように、メゾンとフェンディ家のストーリーを表現するために密接に連携し、ユニークなタータンを生み出しました。タバコブラウンは「ペカン（Pequin）」ストライプを反映し、フェンディイエローがメゾンのヘリテージを示します。さらに、フェンディ家の5人の姉妹や創業年（1925）、バゲットの発表年（1997）など重要な年を表す数字もデザインに取り入れられています。
フェンディクランを表す「ハンド・イン・ハンド」の「バゲット」バッグは、スコットランドタータン登記所に正式に登録され、知的財産権で保護されています。この特別なフェンディタータンを用いたバッグは、その後フィレンツェ（Florence）にあるフェンディファクトリー（FENDI Factory）で経験豊かな職人たちによって完成されます。プリッセモチーフと小さなバックルがサイドにあしらわれ、バッグのパンクスピリットを強調しています。ブラウンレザーのショルダーストラップは、2列のグロメットとバックルで長さを調節可能です。
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