ルイ・ヴィトン独創性を称える「Louis Vuitton Watch Prize for Independent Creatives」2024年の第1回授賞式に向けて審査員と受賞候補者を発表

2023.12.26

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ルイ・ヴィトン独創性を称える「Louis Vuitton Watch Prize for Independent Creatives」2024年の第1回授賞式に向けて審査員と受賞候補者を発表

ルイ・ヴィトンは、「Louis Vuitton Watch Prize for Independent Creatives（ルイ・ヴィトンウォッチプライズフォーインディペンデントクリエイティブズ）」と題された初回の賞における受賞候補者と審査員の名前を公表しました。2024年2月6日にフォンダシオンルイ・ヴィトンで開催される最終審査では、5名のファイナリストが自らの作品を5人の審査員にプレゼンテーションします。最優秀賞受賞者は、その日の夜に行われる祝賀セレモニーで発表されます。

「時計製造の未来は、夢を追い求める者や既成概念に挑む者の手に委ねられていると我々は確信しています。このために、ルイ・ヴィトンウォッチプライズを創設しました。最終選考に残った5名の方々におめでとうを申し上げます。皆さんの創造性により、独立系ウォッチメイキングの未来は、まぶしいものとなることでしょう」と、ルイ・ヴィトンのウォッチ部門ディレクター、ジャン・アルノー氏は述べています。

初回の「ルイ・ヴィトンウォッチプライズ」には、約1,000点もの作品が応募されました。これらの中から事前に選ばれた20名のセミファイナリストの作品が、時計愛好家45名で構成される専門家委員会に提出されました。候補作品は、デザイン、クリエイティビティ、イノベーション、クラフツマンシップ、技術的な複雑性の5つの基準で審査されました。

第1回「Louis Vuitton Watch Prize for Independent Creatives」のファイナリスト5名は、以下の通りです（アルファベット順）。

ペテルマン・ベダ
ペテルマン・ベダ（ガエル・ペテルマン & フロリアン・ベダ）は、2017年から独立系時計メーカーとして活動しています。彼らの「クロノグラフィ・ラットラパンテ」は、懐中時計にインスピレーションを得た作品で、伝統的な時計製造と現代的なデザインを融合させています。「リファレンス2941」は、プラチナ製のモノプッシャー式スプリットセコンド・クロノグラフで、ジャンピング・ミニッツ・カウンターやオープンケースバックを特徴としています。2人は、「この賞は、独立系時計メーカーにとって自らの技術を披露する貴重な機会です」と話しています。

シモン・ブレット
シモン・ブレットは、2022年から独立系時計メーカーとして活動を開始しました。「クロノメトル・アルチザン」は、自社製キャリバーや手巻きメカニカルムーブメント、卓越したバランスホイールなど、複雑な機構を持つネオ・クラシカルなウォッチです。シモンは、フランスとスイスの職人たちの仕事を結集させることができたことに誇りを感じていると述べています。

ジョン-ミカエル・フロー
ジョン-ミカエル・フローは、2018年より独立系時計メーカーとして活動しています。「ラベイユ・メカニーク（機械式ミツバチ）」は、手巻き式のAB-01ムーブメント、専用キー、カルーセルムーブメント、独創的なアワーインジケーター「スティンガー」を備えた、個性的な時計です。フローは、この賞が独立系時計職人の業界に対する評価と信頼を感じさせるものであると感じ、応募を決意したと述べています。

アンドレアス・ストレラー
アンドレアス・ストレラー（Andreas Strehler）とエンリコ・サントーニ（Enrico Santoni）は、1995年から独立系時計メーカーとして活動しています。彼らの作品「ティシュカレンダー・シンパティック」は、ラピスラズリを使用した金メッキの真鍮製機械式永久デスクカレンダーで、卓上時計というより「タイムオブジェ」と言えます。ダマスカススティールのケースにサファイアクリスタルを合わせた「マスター・タイムキーパー」懐中時計が特徴です。彼らは、「現在と過去からのインスピレーションと機械的なソリューションを通じて、新たな価値を創造します」と述べています。

パジェス
ラウル・パジェス（Raul Pages）は、2012年より独立系時計メーカーとして活躍しています。「RP1 - レギュレーター・ア・デタント」は、ステンレススティール製の手巻き式リストウォッチで、時計職人自身が設計・製造した回転式デテント脱進機を備えた自社製キャリバーが特徴です。彼は、傑作時計の修復を通じて培った経験から独立を決意し、「独立系ウォッチメーカーは創造性の先駆者であり、クラフツマンシップを守る役割を担います」と語っています。

審査員について
「Louis Vuitton Watch Prize for Independent Creatives」の審査員は、以下の5名です。時計業界への情熱を共有する専門家委員会の推薦により選ばれました（アルファベット順）。

キャロル・フォレスティエ-カザピ
キャロル・フォレスティエ-カザピ（Carol Forestier-Kasapi）は、「タグ・ホイヤー（Tag Heuer）」のムーブメントディレクターで、スイス・ヌーシャテルに本社を構えています。彼女はGAIA賞（2021年）を含む複数の賞に輝いています。

アウロ・モンタナーリ
著名なウォッチコレクター、ウォッチメイキングエキスパート、ライター。

レジェップ・レジェピ
トラディショナルウォッチとコンテンポラリーウォッチの両方を扱う独立系時計メーカー「アトリエ・アクリヴィア」の創設者。

ジアシャン・スー
シンガポール在住のフリーランスジャーナリスト、ウォッチスペシャリスト、「SIX Watches」創業者。

マイケル・テイ
審査委員長。アジア太平洋を拠点とするマルチブランドリテーラー「The Hour Glass」のグループマネージング・ディレクター。

2024年2月6日に開催される「Louis Vuitton Watch Prize for Independent Creatives」の最優秀賞受賞者には、助成金が授与されるとともに、スイス・メイランにある「ラ・ファブリク・デュ・タンルイ・ヴィトン（La Fabrique du Temps Louis Vuitton）」の専門家チームによる1年間のメンターシップが提供されます。

All photos courtesy of LOUIS VUITTON

「ラ・ファブリク・デュ・タンルイ・ヴィトン」について
「ラ・ファブリク・デュ・タンルイ・ヴィトン」は、ルイ・ヴィトンが2002年に「タンブール」と共に始めたウォッチメイキングを拠点としています。2014年10月には、革新的なタイムピースを創出するため、スイス・ジュネーヴに新たなウォッチメイキングアトリエを開設しました。この先端技術とクリエイティビティを擁するアトリエは、「時の工場」を意味する「ラ・ファブリク・デュ・タンルイ・ヴィトン」と命名され、ルイ・ヴィトンのウォッチメイキングに必要な特殊技能を全て備えています。4,000平方メートルの明るく広大なスペースでは、伝統的な道具と最新のデジタルテクノロジーが融合し、「Swiss Made」のラベルをさらに強固なものにしています。

詳細は、ルイ・ヴィトン公式サイト https://www.louisvuitton.com をご覧ください。

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