2023.11.12
カテゴリ: マーケット
伝統を未来へ紡ぐ、LVMHメティエ ダールが西陣織の老舗 株式会社 細尾とのパートナーシップを締結
LVMH メティエ ダールは、京都の西陣織を代表する老舗、株式会社細尾とのパートナーシップを新たに締結しました。LVMH メティエ ダールは、1200年以上の歴史を持つ西陣織の可能性を追求し、伝統的な植物染色技法の復活に着手しています。細尾の革新的かつ素材に根差したアプローチに共感し、日本が世界に誇るシルク産業のすべての工程において共にイノベーションを推進し、業界の再生と発展を目指しています。
株式会社 細尾 代表取締役社長 細尾真孝氏（左）LVMH メティエ ダール CEO マッテオ・デ・ローサ（右） 
2015年に設立されたLVMH メティエ ダールは、多岐にわたる製造産業において成長と活性化を目標としています。責任ある調達プロセスを通じて、高品質なマテリアルの確保を目指し、ラグジュアリー製品製造に不可欠な技術と知識の継承に注力しています。最高峰の技術を誇る世界的プレーヤーとの戦略的提携や投資を通じて、ラグジュアリー産業におけるイノベーションを推進しています。
1688年に創業した細尾は、西陣織の伝統を受け継ぎつつ、技術革新により新たな可能性を追求し続けています。2010年には150cm幅の西陣織織機を開発し、国際市場向けの革新的なテキスタイルを提供してきました。インテリア、ファッション、アート、科学、テクノロジーなど多様な分野との協業を通じて、西陣織の魅力を世界に広めています。細尾の情熱と職人技は、LVMH メティエ ダールが掲げるイノベーションと伝統の継承、持続可能な製品づくりの理念を体現しています。
この度のパートナーシップ締結について、株式会社細尾の代表取締役社長、細尾真孝氏は次のようにコメントしました。「LVMHメティエ ダールのコミュニティへの参加を大変光栄に思っています。この取り組みは、日本だけでなく欧州を含む世界中のシルク産業に革新をもたらし、長い絹と人類の歴史を未来に繋ぐ大きなステップだと考えています。」 LVMH メティエ ダールのプレジデントであり、LVMHグループのチーフ・ストラテジー・オフィサーでもあるジャン・バティスト・ボワザン氏は、「LVMHメティエ ダールは、世界最高峰の才能と匠の技を結びつけ、共に高め合うことの重要性を認識しています。日本のシルク産業の中でも長い歴史と高い技術を誇る「細尾」とのパートナーシップを通じて、先人たちの功績を引き継ぎ、より素晴らしい未来に繋げていきたいと思います」と述べました。
LVMHメティエ ダールのCEO、マッテオ・デ・ローサ氏は、「シルク製造における「細尾」の卓越したノウハウを通じて、日本独自の職人技と創造性の対話を育み、メティエ ダールのコミュニティ内で国境を越えたつながりを構築します。このパートナーシップは、伝統的なシルク製造技術に革新をもたらすだけでなく、新しいアイデアを生み出し、世界市場に訴えかける素晴らしい製品を生み出します。これは企業の利益を超え、世界の文化交流に貢献します」と語っています。
日本とヨーロッパには、養蚕とシルク産業における長い交流の歴史があります。19世紀中頃にヨーロッパの養蚕業が微粒子病で打撃を受けた際、日本からの蚕種の導入によって回復しました。また、約150年前、西陣からの職人がフランスへ派遣され、ジャカード織機の技術を持ち帰ることで西陣織の革新に成功しました。今回の「細尾」とのパートナーシップは、シルク産業のイノベーションを加速させ、日本と欧州の技術交流を新たに活性化するものです。 株式会社 細尾
株式会社細尾は、元禄元年（1688年）に京都の西陣で織屋として創業しました。1200年以上の歴史を持つ西陣織は、貴族や武士、裕福な町人たちに支持され発展してきました。細尾は伝統的な西陣織の技術を守りつつ、革新的な技術とモダンなデザインを融合させ、独自のテキスタイルを生み出し、国内外のラグジュアリーマーケットに提供しています。
本社：京都市中京区両替町通姉小路下る柿本町412 代表：細尾 真孝 詳しくは https://www.hosoo.co.jp をご覧ください。
LVMH メティエ ダール
LVMHメティエ ダールは、2015年の創設以来、持続可能性を重視し、イノベーションを促進するグローバルコミュニティとして活動しています。この組織は、先進的な思考を持つマニュファクチャーと職人たちのネットワークであり、排出量削減や生産プロセスの合理化を目指しています。ラグジュアリー産業において最高峰の技術を持つ、皮革なめし加工、牧畜、印刷加工、金属加工、繊維やファブリック生産などのサプライヤーを統合しています。
牛革および羊革に関しては、LVMH メティエ ダールがフランス、イタリア、スペインに展開しています。これは、牧畜から皮革加工に至るまでの一連の工程を包括しています。牛革と羊革の原材料供給源としてドメーヌ・デ・マシーフ、なめしと仕上げ加工のためにレ・タンヌリ・ルー、マソーニ、リバ・ギシャなどとの提携を通じて、最高品質のカーフおよびラムスキンを確保しています。さらに、プレタポルテの縫製における高度な技術を有するロバンスにも投資しています。
エキゾチックレザーに対する取り組みも同様で、アフリカ、オーストラリア、米国において「アニマル・ウェルフェア」認証を受けた施設を通じて飼育のトレーサビリティを確保しています。クロコダイルレザーの鞣しと仕上げ加工の専門家であるヘンローンレザー社（シンガポール、イタリア）や、リザードやパイソンのなめし加工においてトップクラスの技術を誇るベルデベレーノ社（スペイン、バレンシア）もLVMH メティエ ダールのパートナーです。
LVMH メティエ ダールは、欧州やアジアを基盤として、ラグジュアリーメゾンに最高品質のメタルピースを供給するメーカーであるメネガッティ、GBJM、ジェイドとのパートナーシップを強化しています。また、2022年12月には日本における活動拠点としてLVMH メティエ ダール シャパンを設立し、2023年4月には世界的なデニム生産地である岡山県のデニム生地マニュファクチャー、クロキ株式会社との日本初のパートナーシップを結びました。
LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン株式会社
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