2023.11.07
カテゴリ: 新作
リシュモンジャパン ジャガー・ルクルトが新たに葛飾北斎の傑作を彩る、 2つの「レベルソ・トリビュート・エナメル」のタイムピースを発表
細密画やギョーシェ装飾、グラン・フー・エナメルの技法を駆使して、メティエ・ラール(TM)工房の技術を前面に押し出した新作「レベルソ・トリビュート・エナメル」のタイムピースを発表しました。
ジャガー・ルクルトは創成期からアジアのデザインモチーフを採用しており、東洋の装飾工芸を特別な時計の装飾に取り入れることで、長きに渡るアジアとヨーロッパの文化交流を尊重し、継続してきました。そして、2023年には日本の代表的な浮世絵師である葛飾北斎の作品、『木曽海道小野ノ瀑布』と『和州吉野義経馬洗滝』のエナメル細密画を特徴とする新たな「レベルソ・トリビュート」のタイムピースを発表し、この伝統を称賛します。
葛飾北斎の評価は、彼が浮世絵に革命的な変化をもたらしたことに起因します。彼は、主に19世紀の江戸の商人階級の日常生活を描いていたジャンルを、風景や植物、動物を取り入れて多岐にわたる内容に展開しました。今回の「レベルソ・トリビュート・エナメル」モデルには、1831年から1833年の間に北斎が日本の本州での旅を元に描いたシリーズ『諸国瀧廻り』の2作品が選ばれました。ジャガー・ルクルトのメティエ・ラール(TM)工房の専門家たちは、2021年の『下野黒髪山きりふりの滝』や2022年の『木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧』のモデルとして、これまでの作品を称賛する形で、2023年の新作2つのモデルも制作しました。
偉大なる日本の巨匠、葛飾北斎が魅了された自然界
葛飾北斎(1760年頃〜1849年)はその斬新な構図と色の選び方で知られ、彼の時代には浮世絵を木版画で表現する技法が盛んでした。彼の活動の結果、浮世絵と木版画は、日本美術の西洋における認識の形成に大きく寄与しました。
北斎の代表的なシリーズ『富嶽三十六景』には、全世界で知られる『神奈川沖浪裏』が含まれています。ジャガー・ルクルトは、この作品を2018年の限定エディションのレベルソで再現して称えました。また、『諸国瀧廻り』は滝を題材にした初の浮世絵として知られ、その作品群の中で滝が印象的に、人々は小さく描写されています。
滝の美しさと力強さを捉える 『木曽海道小野ノ瀑布』は、京都と江戸（現在の東京）を結ぶ古道にある、長野県の名所を美しく描いています。滝の近くの崖には小さな神社が建ち、下の橋では人々が滝の迫力に驚きの表情を浮かべています。この画作りは、垂直に落ちる滝の力強さを強調しており、日本の伝統的な視点で、その迫力は神の存在を示すものとされています。北斎はこのような信仰を作品に織り込んでおり、自然の中に宿る力を感じさせます。
『和州吉野義経馬洗滝』は、将軍・源義経（1159〜1189年）の歴史的エピソードを取り上げています。伝説によれば、自らを裏切ると見られた後白河天皇との関係で追われる身となった義経は、奈良県の吉野山で愛馬の手入れを行いました。この美麗な作品では、滝が放つ迫力や、木々が豊かに茂る谷の美しさ、そして水の流れる力強さが際立っています。巨大な手が広がり地球を抱くようなイメージは、自然、人、動物との調和を巧妙に描き出しています。
細密画における芸術性と正確さ ケースバックにはレベルソの精緻な画が施されており、その下には最低でも14層の800°Cで焼き上げられたエナメルが重ねられています。これは約80時間の緻密な作業を要求するものです。北斎独自の色合いやグラデーション技法を異なるアプローチで再現することは技術的に高度であり、さらにエナメル職人はオリジナルの約10分の1のサイズで、細部まで正確に表現する挑戦を乗り越えました。
特に見逃せないのは、フレームの上部に位置するカルトゥーシュです。その中には、オリジナルのキャプションがきめ細かく手書きされ、完璧に読むことが可能です。エナメルの専門家たちはこの高度な技術を習得するだけでなく、各作品に深い感情や魂を込めて、北斎のオリジナルの筆致や意向を真摯に表現することに努めています。
「レベルソ・トリビュート」タイムピース全体の特色、ファセット加工のアプライド アワーマーカー、ドーフィン針、レールウェイミニッツトラック付きの表ダイヤルのシンプルさは、細密画の緻密さと対比します。このシンプルな見た目も、高度な技術が背後にあります。また、両方のダイヤルの背後には、手作業でギョーシェ装飾が施されています。『木曽海道小野ノ瀑布』のデザインは伝統的なバーリーコーンの模様で、3～4時間の精密な作業が求められます。『和州吉野義経馬洗滝』のデザインでは、職人は800本以上の線を使用してひし形のパターンをデザインしました。1本の線を彫るには、5回の旋盤加工が必要です。ギョーシェ彫りが完了した後、半透明の緑色のエナメルを4～5回塗り、それぞれを焼き付けて乾燥させる必要があります。この工程には追加で約1週間、合計8時間が必要です。
ジャガー・ルクルトが芸術と文化の世界へのビジョンを具現化し、ジュウ渓谷に位置するマニュファクチュール内のメティエ・ラール(TM)工房での独特な技術を披露する2つの「レベルソ・トリビュート・エナメル」タイムピース。これらの新しい作品は、レベルソシリーズにおける新しい章として、クリエイティブな表現のキャンバスとして追加されます。
技術仕様 レベルソ・トリビュート・エナメル・葛飾北斎 諸国瀧巡り『木曽海道小野ノ瀑布』 ケース：ホワイトゴールド
サイズ：45.6 x 27.4mm、厚さ 9.73mm
キャリバー：手巻キャリバー822
機能：時、分
パワーリザーブ：42時間
表ダイヤル：バーリーコーン模様のギョーシェ彫り、グラン・フー・エナメル
ケースバック：クローズド - 細密画グラン・フー・エナメル
ストラップ：ブラックアリゲーター
リファレンス：Q39334T5
限定モデル：10本
レベルソ・トリビュート・エナメル・葛飾北斎 諸国瀧巡り『和州吉野義経馬洗滝』
ケース：ホワイトゴールド サイズ：45.6 x 27.4mm、厚さ 9.73mm
キャリバー：手巻キャリバー822
機能：時、分
パワーリザーブ：42時間
表ダイヤル：ひし形パターンのギョーシェ彫り、グラン・フー・エナメル
ケースバック：クローズド - 細密画グラン・フー・エナメル
ストラップ：ブラックアリゲーター
リファレンス：Q39334T4
限定モデル：10本
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