究極の香りの物語ルイ・ヴィトン新作フレグランス「Myriad」を発売

2023.10.20

カテゴリ: 新作

究極の香りの物語ルイ・ヴィトン新作フレグランス「Myriad」を発売

ルイ・ヴィトンは、新作フレグランス「Myriad」を2023年10月19日(木)より発売しました。

建築とパフュームが交わすユニークな対話

コラボレーションの枠を超える、傑出した現代アーティスト2人の才能の共鳴。

2021年、ルイ・ヴィトンとインハウス・マスター・パフューマーのジャック・キャヴァリエ・ベルトリュード、さらには伝説的な建築家フランク・ゲーリーという一流の才能が見事に結びつきました。この貴重なコラボレーションから生まれたのは、「Les Extraits Collection（レ・ゼクストレコレクション）」と名付けられた芸術性が高いパフュームシリーズです。このシリーズに新たに加わった作品が、「Myriad（ミリアド）」です。この新作は、特に貴重な香料に対するオマージュとして、コレクションをさらに豊かにしています。

この「Les Extraits Collection」は、二人のクリエイターが共有する強固な理念が現れています。それは、固定概念を打破して新しい感情を生むこと。この理念が、二人の創作活動全体に共通する要点です。

新作「Myriad」では、ジャック・キャヴァリエ・ベルトリュードが再び香りを壮大なテーマ性で再解釈します。今回彼が特に注目したのは、ウード（沈香）と呼ばれる非常に貴重な素材です。このウードは「ブラックゴールド」とも称され、その深みのある香りが非常に印象的です。この複雑で多面的な香りと、その豊かな歴史が調香師に多大なインスピレーションを提供します。

ウードのこのような多面的な性質をどのように表現するかは、一筋縄ではいきません。特に「Les Extraits Collection」の特徴であるスムーズさと軽やかさと共存させることは容易ではありません。この課題に対処するため、ジャックは「光を通してウードの香りを明らかにする」というアプローチを採りました。これによって、ウードは多くの香りのニュアンスを鮮明に表現します。

起点として採用されたウード・アッサムのエッセンスは、ジャックによって選定され、現在その供給元であるバングラデシュの農園はルイ・ヴィトンの専用サプライヤーとなっています。この長期的な関係性は、ウード・アッサムエッセンスが持つ特有の「ウッディーでスパイシーな深みと、独自のアニマリックノートの調和」をルイ・ヴィトンが独占的に利用できるようにしたのです。このウードエッセンスは「Myriad」の成分にも高い割合で組み入れられており、その対比を際立たせるために、フローラルノートが不可欠でした。ジャックはブルガリア産のローズエッセンスとグラース産のメイローズアブソリュートを独自に配合し、オーダーメイドのローズアコードを構築しました。サフランが加えられることで、ウードが本来持つレザーノートとスパイス感が一層強調されます。

一方、カカオ由来のノートは官能的でありつつも、その力強さが特徴です。その多面的な香りは翼を広げ、飛び立つ準備が整っています。アンブレットシードとホワイトムスクが深みを持たせながらもフレグランスを軽やかにし、肌にしっかりと留まるように作用します。最後の仕上げはモスノートで、滑らかで時を超越した余韻が、まるでベルベットのようです。この「Myriad」は「Les Extraits Collection」の特性を見事に表現しており、「Myriad」は「輝かしい深み」、「濃密な軽さ」、「幾千もの色彩を含むブラック」という矛盾する表現が相応しい香りと言えるでしょう。

自然への讃歌

「Les Extraits Collection」シリーズを通じて、ジャック・キャヴァリエ・ベルトリュードとフランク・ゲーリーは、「自然からのインスピレーション」を探究しています。彼らが称賛する自然の多様性は、新作フレグランス「Myriad」にも反映されています。この香りは多くのニュアンスを持ち、生命の色彩に対する賛辞とも言えます。

「自然こそが私たちの案内役。フランクも私も、私たちを取巻く世界を吹き抜ける風を愛しています。そして私たちは動きとなめらかさに魅せられていて、この2つが『Les Extraits Collection』の真髄」とジャックは断言します。

フランク・ゲーリーは、バイオミミクリー（生物模倣）の先駆者として、常に自然からインスピレーションを受けています。自然の美しさと多様性は、持続可能な建築へと繋がる今日の課題にも応えます。

ジャック・キャヴァリエ・ベルトリュードは、自然との繋がりが深い職業の一例です。彼のアトリエは、故郷であるグラースにあり、多くの原材料がそこで使用されています。自然からフラワー、ハーブ、スパイス、ウッドのエッセンスが与えられ、それが彼の創作の基盤となっています。

「Myriad」のフレグランスは、色彩においてもカテゴリーに囚われません。この香りの液体は黄褐色とアンバーピンクの間で揺れ動く色合いを持ち、自然の無限の色彩に思いをはせます。

ジャック・キャヴァリエ・ベルトリュードが再び創造したエクストレ・ドゥ・パルファン

ジャック・キャヴァリエ・ベルトリュードは、パフュームを新たな高みに引き上げる挑戦をしています。特に30%の高い賦香率を持つエクストレ・ドゥ・パルファンに、21世紀にふさわしい新しい表現を付与しました。宇宙の膨張という原理にインスパイアされたジャックは、その香りの可能性を引き延ばし、新たなかたちを与えようとしました。内側から外側へと動きを持たせ、光を取込み、新鮮な息吹をもたらしたのです。

ジャック・キャヴァリエ・ベルトリュードは、自身がグラース出身であることを誇りにしています。その地から「Les Extraits Collection」に新たなクリエーションを加え、伝統を重んじながらも現代の香水業界に多くの主要テーマを再解釈しています。

「Les Extraits Collection」コレクションでは、伝統的なトップノート、ハートノート、ベースノートの枠を取払っています。香りのテーマはフローラルの「Dancing Blossom(ダンシングブロッサム)」、ムスクの「Cosmic Cloud(コズミッククラウド)」、シトラスの「Symphony(シンフォニー)」、シプレーの「Rhapsody(ラプソディ)」、アンバーの「Stellar Times(ステラータイムズ)」と多岐にわたります。これらの香りは一度で多くの感覚を呼び起こすもので、無重力の状態で瞬間的な動きや時間から解放されたような体験を提供します。

ボトルのデザインには、建築界の巨匠であるフランク・ゲーリーが参加しています。香りの創造性に応えるかのように、フランクは物理の法則を無視したダイナミックかつ流麗な形状を描き出しています。簡単に言えば、その形は自由に浮遊しているかのようです。

デザイナーのマーク・ニューソンが考案したオリジナルボトルを基盤とし、フランク・ゲーリーは元のラインを円弧状に引き延ばし、その後に想像力豊かな花のような美しいキャップをデザインしました。キャップの基本形状を決定する過程で、アルミニウムのシートを手で丸めるなどして試行錯誤を重ねました。この結果生まれた形状は、技術的にも美学的にも優れたもので、まさにアート作品とも言えるレベルの美しさを持っています。

「私はより鮮やかな色、つまり彩度の高い色に引き寄せられます。それによって、脳のスイッチが異なる方法で入るのです」。 ──フランク・ゲーリー

Photography Florian Joye

エクストレ・ドゥ・パルファン「Myriad」 100 ml 97,900円(税込)

2023年10月19日(木)より、一部ルイ・ヴィトンストアおよび公式サイトにて購入することができます。

詳細は、ルイ・ヴィトン公式サイト https://www.louisvuitton.com をご覧ください。

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