ブレゲ「マリーントゥールビヨン 5557」

2023.10.17

カテゴリ: 新作

ブレゲ「マリーントゥールビヨン 5557」

トゥールビヨン、この革新的な機構がブレゲの「マリーン」コレクションに新たに加わります。

トゥールビヨンは時計師アブラアン-ルイ・ブレゲによって1801年6月26日に特許を取得しました。ブレゲは地球の引力が時計の精度に影響を与えると考え、この問題を解消するために独自のアイデアを採用しました。彼が設計したトゥールビヨンは、脱進機全体をキャリッジに組み込む形で、1分間に1回転させました。こうして誤差は定期的に繰り返されるため、互いに相殺されるようになりました。さらに、テン真の接点が常に変化することで、軸受の潤滑性が確実に向上しました。

この革新から220年以上が経過した今日でも、トゥールビヨンは時計学の中で非常に注目される作品となっています。ブレゲはこの技術に対する敬意を表すため、「マリーン」コレクションに新たに取り入れました。

ムーブメント
42.5 mmのケースには自動巻きキャリバー 581が搭載されています。厚さはわずか3 mmで、部品数は330個。振動数は4 Hzで、パワーリザーブは80時間です。シリコン製のキャリッジとひげゼンマイも特徴としています。シリコンは腐食や摩耗への耐性があり、磁場の影響を受けないさまざまな特性が備わった素材です。

この新作のムーブメントは、ケースバックのサファイアガラスからも鑑賞できます。羅針図が香箱に描かれ、プラチナ製のペリフェラルローターには船の舵をイメージしたデザインが施されています。

美しさ
新作Ref.5577のダイヤルはサンバースト仕上げで、ローズゴールドモデルはスレートグレー、プラチナモデルはネイビーブルーです。トゥールビヨンは5時位置にあり、そのケージは60秒で1回転します。オフセンターに配置されたチャプターリングと蓄光処理が施されたゴールドのブレゲ針が目を引きます。

歴史

傑出した科学者や技術者としても認められたアブラアン-ルイ・ブレゲは、1814年に王命によって経度委員会のメンバーに選ばれ、フランス海軍と運命をともにすることになりました。この委員会では、海上での経度決定についての天文学的課題を解決する責任がありました。翌年、ルイ18世はブレゲに当時の最も栄誉ある称号のひとつに数えられる「王国海軍時計師」の称号を授与しました。その後、多くの海洋探検家たちは、ブレゲの名が刻まれた精密時計と経度測定システムを装備して航海を続けました。この最新のタイムピースは、航海術と天文学への深い敬意を通じて、ブランドの創設者に2つのオマージュを捧げます。

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