2023.04.19
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フェンディ 、「ジュゼッペ・ペノーネ ユニバーサル ジェスチャー」展を支援
フェンディ(FENDI)は、 ボルゲーゼ美術館(Galleria Borghese)が、 2023年5月28日まで開催する「ジュゼッペ・ペノーネ ユニバーサル ジェスチャー(Giuseppe Penone. Universal Gestures)」展を支援します。
フランチェスコ・ストッチ(Francesco Stocchi)のキュレーションによる本展で、ボルゲーゼ美術館は、彫刻の不変の生命力と、1960年代後半から1970年代前半にかけてイタリアで興った「貧しい芸術」を意味する芸術運動、「アルテ・ポーヴェラ(Arte povera)」の巨匠への賛辞を込めて、再び現代に開かれた美術館となります。
マリアーノ・ロッシ(Mariano Rossi)の大広間、アポロンとダフネ(Apollo and Daphne)の間、皇帝(The Emperors)の間、アイネイアースとアンキーセース(Aeneas and Anchises)の間から庭にかけて、1970年代から2000年代初頭までに制作された30以上の作品が、本館の各所に展示されています。
美術館の華麗な空間に存在しない「何か」を追い求めることから始まった本展。風景と彫刻の関係に新しい解釈を加えると同時に、本館所蔵のコレクションの、古典的な手法に則って制作された古代の彫像が体現されています。芸術と自然の関係を探求する完璧な連続性の中にある道が、フランチェスカ・カペレッティのディレクションを特徴づけています。
「ジュゼッペ・ペノーネ ユニバーサル ジェスチャー」展は、比較が目的ではなく、環境に敬意を示しながら「リフレクション(反射)」として選ばれた作品を紹介し、要素の「完成」を提供することにより表現されています。大理石や彫刻、装飾など、壮大な鉱物世界を見事に表現した部屋において、ジュゼッペ・ペノーネは葉やレザー、有機的な接ぎ木によって、二つの世界を繋ぎ定義しています。一方、庭園では、金属の世界に目を向けブロンズ彫刻が周囲の豊かな植生と対話し、約40本の新しい鉢植えが加わり、作品を充実させています。
本展には、「ヴェジェタル・ゲイズ(Vegetal Gaze)」などジュゼッペ・ペノーネの作品と図像的に関連性の薄い作品や、「ブレス・オブ・リーブス(Breath of leaves)」、「トゥ・ブリーズ・ザ・シャドウ(To breathe the shadow)」などジュゼッペ・ペノーネの初出展作品が、自律した独自の存在として空間に加えられています。彼の作品に神話が不在することで物語の軸がぶれ、自然の時間や歴史的な過去との関係から、新しく不確かな現在が生まれるのです。
美術館との形式的、または象徴的ないかなる対比からも距離を置き、美術館と周囲の庭園との自然な交流を再び活性化させることを意図しながら、隠された形態を明らかにすることで物質を観察しています。そして美術館のコレクションの数多くの作品にインスピレーションを与えています。
芸術家の介入は、美術館を特徴づける形と建築のユニークなバランスを崩すことなく、風景、自然、彫刻が絡み合うバロック様式のゲームを一新し、新しい対話を活性化し、彫刻への疑問を提示し、そしてその歴史と現代の進化を明らかにします。
ジュゼッペ・ペノーネの研究は、作品の中心的要素ともなっている人間と植物の近さを探求し、彼の言語と時間や歴史との関係についての考察を生みだします。これらが映し出される中で、古代の彫像の歴史的な時間と交互にアーティストが利用する極めて重要な構成要素は、厳格な必要性を探し求めます。横断的で主観的な注視、それは純粋な称賛によって導かれる、新たなバランスを目指します。
関係者は次のように述べています。
「本展は、異なる時代の思想を表現したオブジェが、人間とそれを取り巻く物質との関係を共通項として対話するものです。これはボルゲーゼ美術館の作品と今日のリアリティをひとつにする作品を生み出す中で起こります。これらの芸術を発展させた素材と精神との考察を通じてのみ、対立ではなく、共有と考えられる価値観に注意を 向けさせる対話が生まれます」
―ジュゼッペ・ペノーネ
「このエキシビションは、ボルゲーゼ美術館で広く展示される鉱物の次元と有機物の次元を繋ぐ形で対話がなされ、それはジュゼッペ・ペノーネの作品を特徴づけています。センセーショナリズムとは無縁の彫刻に対する 疑問、歴史的な過去と関連した自然の描写の探求を目的としています。形とシンボルの対立に関連して、人間と植物のすべての生命力を表現する、アイデアと素材の対話なのです」
―キュレーター フランチェスコ・ストッチ
「本展を持って、2年間続いた一連の展覧会シリーズを完結します。芸術と自然、芸術家の創造性と自然のエレメントに関するボルゲーゼ美術館の研究を通じて、みなさまとのコミュニケーションを深めてきました。本展は 美術館の部屋から屋外の空間へと開かれ、訪問者が物事とアーティストのジェスチャーの間に生まれる関係にフォーカスし、そして人間と自然界におけるサイクルの潜在的な連携を再発見することを促しています」
―ボルゲーゼ美術館ディレクター フランチェスカ・カペレッティ
本展において、フランチェスコ・ストッチによるアーティストへのインタビューやアンドレア・コルテレッサ(Andrea Cortellessa)によるエッセイが掲載されたエレクタ(Electa) 社のカタログが発行されました。本書では美術館の4つの部屋や庭園に置かれた作品の画像に加え、有機物と室内、ブロンズ作品と豊かに茂る植生の間に浸透する流れを描写しています。
「本展は、異なる時代の思想を表現したオブジェが、人間とそれを取り巻く物質との関係を共通項として対話するものです。これはボルゲーゼ美術館の作品と今日のリアリティをひとつにする作品を生み出す中で起こります。これらの芸術を発展させた素材と精神との考察を通じてのみ、対立ではなく、共有と考えられる価値観に注意を 向けさせる対話が生まれます」
―ジュゼッペ・ペノーネ
「このエキシビションは、ボルゲーゼ美術館で広く展示される鉱物の次元と有機物の次元を繋ぐ形で対話がなされ、それはジュゼッペ・ペノーネの作品を特徴づけています。センセーショナリズムとは無縁の彫刻に対する 疑問、歴史的な過去と関連した自然の描写の探求を目的としています。形とシンボルの対立に関連して、人間と植物のすべての生命力を表現する、アイデアと素材の対話なのです」
―キュレーター フランチェスコ・ストッチ
「本展を持って、2年間続いた一連の展覧会シリーズを完結します。芸術と自然、芸術家の創造性と自然のエレメントに関するボルゲーゼ美術館の研究を通じて、みなさまとのコミュニケーションを深めてきました。本展は 美術館の部屋から屋外の空間へと開かれ、訪問者が物事とアーティストのジェスチャーの間に生まれる関係にフォーカスし、そして人間と自然界におけるサイクルの潜在的な連携を再発見することを促しています」
―ボルゲーゼ美術館ディレクター フランチェスカ・カペレッティ
本展において、フランチェスコ・ストッチによるアーティストへのインタビューやアンドレア・コルテレッサ(Andrea Cortellessa)によるエッセイが掲載されたエレクタ(Electa) 社のカタログが発行されました。本書では美術館の4つの部屋や庭園に置かれた作品の画像に加え、有機物と室内、ブロンズ作品と豊かに茂る植生の間に浸透する流れを描写しています。
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