2022.12.11
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#フェンディ 、デザインマイアミ2022でルーカス・グシュヴァントナー作の「トリクリニウム」を発表
フェンディ(FENDI)は、 ウィーン(Vienna)を拠点に活動するアーティスト、 ルーカス・グシュヴァントナー(Lukas Gschwandtner)に新たな作品の制作を依頼しました。 ルーカス・グシュヴァントナーはこれをお互いの境界と経験に関わり合う機会ととらえ、 古代ローマのダイニングルーム「トリクリニウム」のように配置したシェーズロングと、 彼のケーススタディシリーズ「ピロー ポートレート(Pillow Portraits)」の反復を提案しました。
このシリーズは、家具にもたれる女性を描いた歴史的肖像画を参照するウェアラブルカンバスで構成され今回はイメージを橋渡しに、フェンディ創業の地である永遠の都ローマの歴史や芸術、建築に対するルーカス・グシュヴァントナーの関心と愛着が注ぎ込まれています。
ルーカス・グシュヴァントナーの作品は人体の大きさと寸法、歴史と現代の両方のコンテクストを背景とするスペース、家具やオブジェとの相互作用に関わっています。彼は家具がもくろむボディランゲージと、使用されることでそのもくろみがどのように遮られ、別の目的へと振り向けられるかを探るのです。
更に、ルーカス・グシュヴァントナーはリサーチを通じて、フェンディのレザー製造の歴史と、彼自身がウィーンでレザークラフトに携わった経験とにつながりを見出しました。彼は、ウィーン市立ファッション大学ヘッツェンドルフ校で14歳からレザーアクセサリー作りを学んだのです。アトリエで生成りのコットンから作られるキャラコという重い平織布を使うところにもつながりを見つけました。ファッション業界では、トワルと呼ばれる柄を試すために作られる最初の衣服によく使われますが、グシュヴァントナーの活動においても重要なモチーフとしてすでに確立されておりこれによって彼は形そのものに集中できるのです。
今回の一連の作品では、カンバスが下着と「ドレス」として重ねられた布地と見なされ、それらの素材同士の関係によって、彼は割合や見た目の重さで遊んでいます。身に着けると、「ピロー ポートレート」は着た者の体にアントニオ・カノーヴァ(Antonio Canova)作の「勝利のヴィーナスとしてのポーリーヌ・ボナパルト(Pauline Bonaparte)」や、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(Tiziano Vecellio)作の「ウルビーノのヴィーナス」や「眠れるアドリアーネ」など、対応する美術作品のポーズをとらせます。横たわるローマ皇帝ハドリアヌス(Hadrianus)の彫刻はジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico)の絵画「メランコリー」を思い起こさせる一方、この作品で女性は フェンディが本拠を置く記念碑的建造物「イタリア文明宮(Palazzo della Civiltà Italiana)を想起させるアーチを背景としています。彼のカンバス彫刻は絵画や美術作品から簡略化された形を抽出するため、それらの歴史や階級、ジェンダーに関する背景は抽象化され、個人的解釈や民主化経験の余地が生まれます。
「トリクリニウム」において、ルーカス・グシュヴァントナーは会話のために無意識のスペースと物理的スペースを作り出し、作品、自身、そして他者と対話します。美術館はどのように経験されるのか、記録し流布させようとする現代の傾向との関連で古いうわべがどのように読み取られるのか、熟考するのです。
そして、2022年11月30日から12月4日まで開催されるデザイン マイアミ 2022(Design Miami 2022)で披露される最後のアイテムは、ルーカスが解釈を施したフェンディのアイコンバッグ「ピーカブー(Peekaboo)」。バッグのコンパートメントに石膏を詰めてから元の素材を切り取ると、バッグの内部構造の型が表れるのです。
■ルーカス・グシュヴァントナーについて
ルーカス・グシュヴァントナー(°1995 / AT)の作品は人体の大きさと寸法、歴史と現代の双方を背景とする建築や家具、オブジェとの相互作用に関わっています。彼はひとつの家具、そして社会がもくろむボディランゲージと使用されることでそのもくろみがどのように解釈され、別の目的へと振り向けられるかを探ります。彼はヘッツェンドルフ校で14歳からレザーアクセサリー作りを学び、そこでクラフツマンシップを発揮してオブジェを作ることや、建築技術を学ぶことで2D(平面)から3D(立体)へと変わるパターンを作り出すことに出会いそれは彼の作業工程の重要な一面となりました。このあとはロンドンで学び、チェルシーカレッジで建築と美術を組み合わせるようになります。そこでは自身の作品の大きさについて実験することができました。
ルーカス・グシュヴァントナー(°1995 / AT)の作品は人体の大きさと寸法、歴史と現代の双方を背景とする建築や家具、オブジェとの相互作用に関わっています。彼はひとつの家具、そして社会がもくろむボディランゲージと使用されることでそのもくろみがどのように解釈され、別の目的へと振り向けられるかを探ります。彼はヘッツェンドルフ校で14歳からレザーアクセサリー作りを学び、そこでクラフツマンシップを発揮してオブジェを作ることや、建築技術を学ぶことで2D(平面)から3D(立体)へと変わるパターンを作り出すことに出会いそれは彼の作業工程の重要な一面となりました。このあとはロンドンで学び、チェルシーカレッジで建築と美術を組み合わせるようになります。そこでは自身の作品の大きさについて実験することができました。
2018年にはオーストリア連邦首相府芸術建築課からヴィーナーマッセ(Wiener Maße)というスチール、石膏カンバスの移動建築物に対して助成金を受けますが、これは言葉を交わすこと、その結果としての時間認識に注目するものです。このインスタレーションは、ロンドンのレイヴン・ロウとRIBAで試されました。これに続いてジャーメイン・ギャラカー(Jermaine Gallacher)のキュレーションにより、ラントストリートで個展を開きます。ルーカスはロックフェラー兄弟財団の資金提供を受け、メキシコのモンテレイで行われた、ペアナの2019年交流プログラムに参加しました。2021年には、ブリュッセルのマニエラ(Maniera)で「ピロー ポートレート」個展を開催しこれが現在も継続中のケーススタディシリーズと家具に描かれている、歴史上の女性たちのウェアラブルなカンバス彫刻の出発点となりました。
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